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2013年7月 9日 (火)

「言霊」

130709
著者:山岸凉子
講談社2013年(KCデラックス)

職場の同僚にこれを貸したら、「『アラベスク』も『舞姫』もこのパターンだった!」と言って返してきた。
なるほど、才能の片鱗はあれど内向的なバレエ少女が主人公で、彼女を導くような男が登場して--というパターンは、舞台がどこであれ同じである。
この作品の主人公は東京周辺のバレエ・スクールに通う高校一年の少女である。本番時のメンタル面が弱いという設定だ。そこにドイツ留学が決まっている青年が出現する。

思い返してみると、『日出処の天子』は導いてくれる男と出会ったが、結局関係が破たんしてしまったという話ではあるな。橋本治はその人物を「従者」と定義していたが。

それにしても「乙女のロマンかと思っていたけど 本当にいたのね“白馬に乗った王子さま”」という台詞が出てくるんですけと……山岸先生、本当に王子様いるって信じていいんですかーっ(>O<)
ま、個人的には今さら王子様が現れてもな(-"-)

もう一つの中編「快談・怪談」はかなりの脱力系だった。

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