「イタリア愛の物語」:ああ、苦しみは甘き思い出に落ちていく
モンテヴェルディを中心にメールラ、ディンディアなどの歌曲と器楽曲の初期イタリアバロックのコンサート。
ソプラノ鈴木美登里の他には太田光子のリコーダー、E・ジラールのガンバ、平井み帆のチェンバロと文句なしのメンツである。
最初に平井み帆が、バロック期になって何が変わったかというと言葉が重視されるようになった(器楽でも同様)という説明があった。
それに沿ったように、鈴木美登里の歌はもちろん太田光子の笛も雄弁に語る演奏に徹していた。それを支える通底の二人も息がピッタリである。
こうして小さな会場で間近に独唱で聞くと、あらためて鈴木女史の歌手としてのパワーを感じ取れる。円型のドームをビンビンと揺るがすようでさえあった。
イタリア歌曲の世界を十分に堪能できた夜だった。前半と後半それぞれ40分ぐらいだったが、濃密度高し。凝縮されておりましたよ。
それにしても、モンテヴェルディの(失)恋の歌って饒舌な恨み節である。ほかの作者によるものに比べても饒舌すぎだなあと思う。当時は(今も?)そこがウケたんだろうか。
この会場はこれまでエアコンが効き過ぎて問題ありだったが、今回は適温だったもよう。工事があるという話だったから、その効果かしらん?
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