「ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの」:愛=アートな人々
監督:佐々木芽生
出演:ハーバート&ドロシー・ボーゲル
米国2012年
『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』の続編である。監督がクラウドファンディングで製作資金を集めたというのも評判になった。
夫婦二人で集めたアート作品が部屋から溢れそうになり国立美術館に寄贈。しかしそれでも間に合わず、遂には全米50州の美術館に50作品ずつ寄贈するという計画が始まる。
一方で旦那のハーブは歳とって来たせいかあまり喋らなくなり、移動に車椅子を使うようになる。まだらボケ(?_?)というわけでもないようだけど……。
とにかくその寄贈した先の美術館を見て回る様子が、この続編の中心である。初めての現代アートのコレクションに興奮する美術館あれば、早くも潰れそうになっちゃって貰った作品どうしよう、というところもある。
鑑賞した客の反応で、小学生が意見活発でワアワア言ってるのに対し、高校生はシ~ンと何も出て来ない、という対照的な場面あり。でも客はやっぱり高齢者が多かったな。
黙っていたハーブが突然、展示方法を指図し始めるという件りあれば、ドロシーがネットで寄贈先をいちいちチェックする様はまるで我が子を心配する親のようだなあと思えたり。
そういうエピソードをたどりながら、見る者はアートの根源に知らず知らず迫っていくのであった。
そして、ラストはハーブあってこその夫婦コレクター人生だったのだなと思えたのである。
前作同様、押しつけがましい所がなく、ドキュメンタリーとしても好感である。
マーク・コスタビが登場してて懐かしかった(^J^)
夫婦の絆度:9点
美術の絆度:8点
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