「モンスターズ・ユニバーシティ」(2D吹替版):可愛いモンスターとコワい人間、どっちがいい?
監督:ダン・スカンロン
出演:モンスターの皆さん
米国2013年
『モンスターズ・インク』は公開時一度見たきりだった。当時、個人的にあまり気に入らなかったという記憶がある。しかし、今回続編……というか前日譚を見るにあたって、ほとんど覚えてないというのはマズイということでDVDで見直してから行ったのだった。
本当は字幕版を見たかったのだが、館数が少なくて遠出しなければいけないのが面倒くさいため、ご近所のシネコンでサービスデイに吹替版、という選択をしたのである。
サリー&マイクのコンビがまだできる前の話、二人はモンスター大学のピカピカの新入生となって「怖がらせ学部」に入学する。もちろんモンスター界のエリートを目指すのだ。
この二人ともう一人の人物(怪物?)が前作とは全く正反対の性格で登場するのには驚く。あのエエ加減でノー天気なマイクが真面目な努力家だって(@∀@)
しかしエリートへの道は容易ではない。少しでも油断すれば落ちこぼれの道へと転落するのだ。特に外見はどうしたってコワくなくてかあいいマイクにはイバラの道であった--。
グループ対抗の競技会は、なんかどこかで見たような気がする……と思ったら、『ハリー・ポッター』の魔法学校同士で対抗戦やるエピソードに似ている。英米の学校ではよくやるんだろか?
落ちこぼれ者たちが協力して逆転して--というのはよくありそうな話だが、さらにその先があって話をひねってある。マイクが池の前で嘆く場面ではちょっと涙目(T_T)になってしまった。いくら努力して努力を積み重ねても、ダメなものはダメなんだと言い切ってしまうのは、ある意味すごい。
しかし『モンスターズ・インク』のラストを知っている者は、また別の感慨が浮かんでくることだろう。
かように感動的な本作ではありますが、正直『モンスターズ・インク』と比べるとちょっとね……と思わざるを得ない。再見した前作はやっぱり傑作であった\(^o^)/ (今さら言うか?)
だが、今回はあのたたみかけるようなリズムのギャグがないのは痛い。それに加えてシンミリした感動が絶妙の割合でブレンドされている面白さもないのだ。
やはり、さすがのピクサーも衰えたのか?なんて思って、ちと悲しくなってしまった。
見終わった後で、オリジナルではコワい学長(>y<;)の声をヘレン・ミレンがやってるのを知った。だったら、絶対に字幕版を見に行ったのに~。くやしいっ DVD出るまで待つしかないか。
音楽は前作同様、ランディ・ニューマンである。でも吹替版のせいか、あれっ挿入歌ってあったっけ(^^?)なレベル印象だった。こちらの点についてもDVD待ちだ。
なお、長~いエンドクレジットの後にお楽しみあり、なのでご注意。
恒例のオマケ短編は「ブルー・アンブレラ」(^J^) 実写と合成という手法の作品だが、あらゆるモノに生命を見るというピクサーの思想にはある意味忠実かも。
天井の節目や模様に顔を見つけていた子ども時代を思い出した。
学生生活度:7点
モンスター度:6点
| 固定リンク | 0
コメント