「サウンド・オブ・ノイズ」:音まで愛して
監督:オーラ・シモンソン、ヨハンネス・ファーネ・ニルソン
出演:ベンクト・ニルソン
スウェーデン・フランス2010年
史上初音楽犯罪コメディである。
高名な音楽一家に生まれながら(名前がよりによって「アマデウス」)、音痴でおまけに音楽嫌いな刑事が謎の犯罪集団の存在をかぎつける。
それは病院、銀行……突拍子もない場所に侵入しては突然、あらゆるものを楽器にして演奏してしまう六人組の一団なのであった。
元々は音楽パフォーマンスの部分だけを撮った短編とのこと。それが好評だったので、十年後に長編映画に昇格したらしい。
ただ、そうしてストーリー上にパフォーマンスを乗せてしまうと色々と不整合な部分が続出してしまうのは仕方がない。一体六人はそんな演奏で何をしようというのか? 聴衆がいるわけでもなし、ネットで生中継するわけでもなし。演奏すること自体に意味があるというのか。パフォーマンス自体やドラム合戦はとても面白いんだけど……。
刑事の特殊な境遇もあまり生かされていないように思えた。むしろ逆に、彼らの演奏を聴いてもなんとも思わない人間という風に設定した方がよかったのではないの(^^?)
まあ、ジャンルを問わず音楽愛好者なら見ても損はしないだろう。ただしハイドンのファンは怒り出すかも知れないので避けた方がいいかも
音楽度:9点
ハイドン度:2点
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