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2013年10月

2013年10月30日 (水)

「異国のJ.S.バッハ イタリア編」:君知るや南の国

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上野の森オルガンシリーズ2013
演奏:廣江理枝ほか
会場:東京藝術大学奏楽堂
2013年10月20日

藝大のオルガン科・古楽科が共同企画した一般向けの演奏会。奏楽堂という立派な大ホールにて2千円という格安値で藝大の先生たちの演奏が聴けるのである(*^^)v

生涯ドイツを出ることのなかったバッハ先生、しかし当時の音楽先進国イタリア関連の曲はたくさん作っているのであ~るnotes
ということで、そのようなオルガン曲を最初と最後に置き、その間にカンタータとチェンバロ独奏を挟むという構成だ。

パイプオルガンではコレッリのソナタやヴィヴァルディ協奏曲を編曲したもの。後者は20世紀初めまで息子の作品だと思われていたというのはビックリである。
「トリオ・ソナタ」に続き、ラストに演奏された「トッカータとフーガ」BWV540のトッカータの方は足鍵盤の低音が多用されドドーンと来る迫力だった。

間に演奏されたのは世俗カンタータ「悲しみのいかなるかを知らず」で、珍しや歌詞がイタリア語というもの。バッハの弟子が故郷に帰る際に送別の曲として演奏されたのではないかという。歌詞はその弟子にイタリア語を教えた校長が作詞したらしいとのこと。
構造的にはソプラノ独唱とフルートのためにあると言ってもいい曲で、歌ったのは野々下由香里、フルートは前田りりこだった。二人はまさに本日の主役shine風の演奏を聞かせ、特に冒頭のシンフォニアでのりり子女史は輝いて見えた(聞こえた)。器楽パートは他に6人だったが、通奏低音がちょっと迫力不足な印象を受けた。もっとも会場が広いので聞こえにくかったのかもしれない。

「イタリア協奏曲」は大塚直哉が担当。終盤ちょっとコケそうになった? 私はシロートなのでよく分かりませんが(^^ゞ油断は禁物なバッハ先生である。

会場ではオルガン曲の演奏時には楽章ごとに微妙に照明の色合いを変えたり、影による模様を付けたりしていた。二色しか使っていないようだったので、もっと色んな色彩を付けてもいいんでは。さらに、大音量で派手なフーガ曲なんかではミラーボール回したりして……そうなったら大興奮です\(^o^)/


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2013年10月26日 (土)

「ローザ・ルクセンブルグ」:革命の人、書斎の人、中道の人

監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ
出演:バルバラ・スコヴァ
西ドイツ1985年

岩波ホールの総支配人高野悦子の追悼上映の一本。最初の日本公開は1987年である。
もっともこれが選ばれた理由には、次の公開作品が同じ監督+女優による『ハンナ・アーレント』が控えているからのようだ。

映画は思想犯として獄中にいるローザの回想から始まる。ポーランド出身である彼女が革命を志してドイツに移り住み本格的に社会主義活動を開始--これが19世紀もドンジリの頃の話である。
その後は複数の時系列が錯綜し、どの時点を見ているのか分からなくなる。ローザの人物像やドイツ近代史について知識のある人ならいいだろうが、登場人物も多いし激しく混乱してしまった((+_+))トホホ

党内急進派として中道派を激越に批判したりや労働者層を相手に語る場面など、演説のうまさがよく表現されていた。主演のバルバラ・スコヴァがカンヌで受賞しただけはあるだろう。
その一方で、一貫してパートナーであったレオの浮気騒動や、子どもを作りたいと望んだ時に母親と思想活動の両立は無理だと諭されるエピソードなど、私生活も描かれる。女同士の友情が強調されているのも女性監督ならではというところか。

しかし仲間から「書斎派」と評されたのを証明するように、多くは書斎(或いは刑務所)で思索する姿の描写に費やされている。
中年になったローザは猫を溺愛し、刑務所ではガーデニングに没頭する。独立した女を支えるのは、男無用の猫catと植物budしかないのであろうか。(「年下の男」もいるけどね……)

そして、第一次世界大戦へ転がりゆくドイツの変転--このあたりは何やら現在の日本の世情に似ていて、見ているとめまいtyphoonがしてしまった。「戦争が始まったからには協力しなければならぬ」と、どの党も挙国一致体制になる。
なるほど「オリンピックを開催すると決まったからには協力せねばならぬ」と同じですなあ\(^o^)/

ドイツ敗戦後に釈放されて、党は強硬路線となり革命を求めて暴動を起こすが(映画ではローザはこれに関与してなかったように描かれている)、ここら辺はかなり端折ったような描き方でやはり基本知識がないと何がどうなっているのかよく理解できなかった。

虐殺による死に至るまで、伝記としては分かりにくいが、一貫して思索する女の姿が印象に残る映画だったと言えよう。あ、ネコも可愛かったですよ(=^・^=)


ネコ:9点
年下の男:5点

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2013年10月19日 (土)

「ランナウェイ/逃亡者」:後ろを向いては走れない

131019
監督:ロバート・レッドフォード
出演:ロバート・レッドフォード
米国2012年

note今では~他人と呼ばれるふたりに~決して譲れぬ生き方が~あった~♪
しまった(~_~;)また大貫妙子歌っちゃった。
でもまあ、この一節がピッタリな映画なんである。えっ、「ランナウェイ」なんていうからにはハラドキの逃亡サスペンスじゃないのかってsign02 全然違ーう! 邦題付けた責任者出て来い(*`ε´*)ノ☆

学生運動反戦運動さかんな頃の60年代末に、銀行襲撃&殺人事件を起こした過激派組織のメンバーが30年経ってから逮捕。そして他の指名手配メンバーの存在が……というわけで、レッドフォード扮する弁護士が子連れで逃走する。さて、その行先は?

逃走といっても銃撃戦なんかは一切ありませんのであしからず。そこで出てくるのが原題にもあるかつての仲間の繋がりをたどることなのであった。

小学生の娘とレッドフォードという設定だが、どうやっても孫と祖父にしか見えず、顔のアップになるたびに「歳取ったな」感が浮かぶ。それは脇を固めるスーザン・サランドン、ブレンダン・グリーソン、クリス・クーパー、サム・エリオット、リチャード・ジェンキンスなどそうそうたるベテラン俳優たちに対しても同じだ。それが、そのまま物語の「かつては理想に燃えた若者たちが今は……(>_<)」という感慨と重なるという次第である。

そこに現われるは若い記者で、こいつがめっぽう頭の回転が速くてFBIは後塵を拝すのみ--って、レッドフォードはアンチFBIなのか、無能に描かれているようだ。
記者は過去の秘密を暴露する記事を書こうとするが「目的のために手段を正当化できるのか」と問われる。それはかつての過激派の若者たちの行為と同じであるということの暗示でもある。

過去を振り返るのはニュース映像と新聞記事だけで、似た感じの若い俳優使って安易に回想シーンを入れたりしなかったのはよかった。
ただ、後半の展開にやや無理があるのが難。子どもを置いて逃走した理由があるというのは納得できないし(普通、子どもは連れて行かないだろう)、ミミが最後に翻意した理由も不明である。ひとたび革命bombを志したのなら、最後まで血みどろの道runを全うしてほしいもんである。

いずれにしろ、こういう題材を正攻法に社会派ドラマとして作って認められるのは、レッドフォードが最後の一人かも知れない。
実在の組織と事件をモデルにしているということで、TVの「ロー&オーダー」でも同じようなエピソードがあった。もっとも、こちらの方はドロドロした人間関係が露呈する(「革命家気取りの女たらしが……」みたいな調子)後味悪い話だった。

S・サランドンとジュリー・クリスティの女優陣が毅然としたイメージを出していた。さすが女優さんだけあって、顔のシワも勲章shineに見えます。
ビックリしたのはニック・ノルティ、かなり太ってて声もガラガラで最初誰かと思っちゃった。撮影時期にそんな差がないと思われる『L.A. ギャング ストーリー』ではスッキリ痩せてたのに、こりゃ如何(?_?)
若手は記者役のシャイア・ラブーフ、これまでは童顔のせいもあって「小僧」感がぬぐえなかったが、ようやく「若造」に昇格up ヨカッタね(^^)
主人公の孫……じゃなくて娘役のジャッキー・エヴァンコはあちらのオーディション番組で歌ってかなりの高評価だった新人だそうな。確かにカワイイ&超美人娘だが、達者過ぎて逆に引いちゃうところもあり。

さて、途中で石内都の展覧会が出てきたのには驚いた。カナダでロケしたようなので、恐らく『ひろしま』の展示会場を借りたのだろう。
かつての仲間だった大学教授が、今の学生に過去の学生運動の話を講義してもその時は拍手して、フェイスブックに感想を書いて終わりだ--というようなことを愚痴る。すると、主人公がヒロシマの被害者の遺品の写真を眺めながら、過去を物語ることは良いことだ(語ってくれて)ありがとう、と返事するのである。


老人度:8点
若手度:4点


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2013年10月14日 (月)

「フローズン・グラウンド」:お前らみんなアラスカ行きだ!

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監督:スコット・ウォーカー
出演:ニコラス・ケイジ、ジョン・キューザック
米国2013年

ここは地の果て、アラスカ~♪なんちゃってアラスカ州住民の方々すいません(^^ゞ
「80年代に全米を震撼させた実在の連続猟奇殺人犯とその逮捕に執念を燃やす地元警察官の息詰まる攻防」なんて宣伝文句にあおられて見に行っちゃったのである。レクター博士みたいな冷酷な知能犯と刑事がハラハラドキドキの激突punchみたいのを期待したのだったが、中身は全く違った。

もう最初から犯人(ジョン・キューザック)は確定している、ただ証拠がないという状況だ。唯一、殺されずに逃走した娼婦の少女の証言が頼りだが、警察信用してないから何度でも逃げ出しちゃう。
ここで疑問なのが、そんなに大事な証人ならとっ捕まえてホテルにでも見張りつけて閉じ込めとけばいいんじゃないの?ってこと。
では、犯人を参考人として呼び出して尋問してじわじわと追い詰める--という方向に行くかと思ったらさにあらん。なぜか、物語は刑事(ニコラス・ケイジ←シャレじゃありませんよ^^;)と孤独な少女の人情話へと脱線してしまうのであった。なんなのよ。

犯人が最初から判明してるから謎解きミステリーもなく、ドキドキするサスペンスもなく、メリハリなく終始して山場もなく終わってしまうのであった。見ている側はただ反抗的少女の行動にイライラしてしまうだけの繰り返しだ。

脚本も演出もモタモタしていて、折角の俳優陣もパッとしなかった。音楽だけが大袈裟で参った。唯一の収穫は、アラスカがコワい所だということが分かったことだろう。
アンカレッジは悪徳がはびこり、広野や森林の中に死体を捨てたら永遠に発見不能なのである(>y<;)

ところでこの映画、有楽町のスバル座で見たのだが、怪しい中年カップルとかうさん臭げなオジサンとかがいつもいて、この劇場の客層は謎である。


猟奇度:4点
ニコラス・ケイジ度:5点


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2013年10月13日 (日)

「ハウス・オブ・カード 野望の階段」

デヴィッド・フィンチャーが監督して、エミー賞を三部門獲得したTVドラマシリーズである。元々は英国のミニシリーズがあって、それをリメイクしたものらしい。
驚いたのは全13話を一気にネットで配信した(ネットドラマというそうな)ということだ。いやはやスゴイですなあ。

ケーブルTV(イマジカBS)で放送されたので見てみた。
国務長官の椅子を約束されて大統領選に貢献したのに、アッサリ反故にされた上院議員が復讐に燃えて陰謀をめぐらすという発端である。これがまた暗黒版『ザ・ホワイトハウス』といった感じで陰険かつ面白い。新聞社の駆け出し記者も絡んでいて、そちらは同じくアーロン・ソーキンの『ニュースルーム』風でもある。

主役はケヴィン・スペイシーで、こういう「策士」は完全に十八番といっていいだろう。彼が時折カメラ目線になって視聴者に語りかけるのも笑える。その妻を演じているのはロビン・ライト。元旦那の姓を抜いてから女優として上り調子かも。
続きが楽しみであるよ。

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2013年10月12日 (土)

「福井美穂 バロックファゴット・リサイタル」:懐にファゴット一本忍ばせて

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演奏:アンサンブルF
会場:東京オペラシティ リサイタルホール
2013年9月29日

なにsign02バロックファゴットが主役のコンサートとなflair こりゃ、行かずばなるめえ~\(◎o◎)/!
ということで向かったのはオペラシティのおなじみ近江楽堂……かと思ったら間違えちゃった(>y<;) 地下のリサイタルホールの方であった。間違えて行っちゃったの何回目だdangerっていうくぐらいにやってます。

アンサンブルFは「バーゼル市立音楽院古楽科卒業生を中心として発足した」グループとのこと。田崎瑞博など古典四重奏団のメンバーも3人入ってますな。
この日はファゴット吹きの福井美穂を中心にヴィヴァルディの協奏曲を演奏した。ヴィヴァルディは協奏曲のソロ楽器としてはヴァイオリンの次に多くファゴットを取り上げているそうな。知らなかった! やはり当時、才能あるファゴット吹きがいたんでしょうなあ。

福田女史は優美なチャイナドレス風のお衣装で舞台のど真ん中に立ち、着実かつ華麗に吹きこなしていた。日頃、縁の下の力持ち的な楽器であるが、この日はまさに「あんたが主役crown」だったのは確か。
弦楽がメインの曲もいくつか演奏された。総勢8人なんで、ファゴットが通底に回ると過半数を超えちゃうのである。
そんな点もあってか、実にコシが強くドスの効いた通奏低音の迫力fujiに圧倒された。やはりヴィヴァルディの演奏ったらこうじゃなくちゃねえ(*^^)v

この日は秋の気候で乾燥してたせいか、調弦が頻繁で大変そうだった。
最後に主役に花束が渡され、最前列に座っていた彼女のお母さんらしき人が客席に向かって頭を下げたりして、暖かい微笑を誘っていた。確かに「ソロデビューコンサート」heart01ですもんね。


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2013年10月 6日 (日)

ラモー「レ・パラダン 遍歴騎士」:「華麗なる失敗作」への挑戦

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上演:ジョイ・バレエストゥーディオ
演出・振付:錦織佳子
指揮:武久源造
会場:練馬文化センター大ホール
2013年9月27日

ラモーの「レ・パラダン」は1760年、作曲者77歳の時にパリで初演とのことである。武久源造の解説によると「大失敗」だったそうな。

物語は至極単純。年老いた求愛者に捕らわれの身となった恋人を騎士が助けに行くというものである。コメディ部分担当として侍女や老人の手下が出没して笑いを取る。
合唱を入れても歌唱の場面は少なく、器楽演奏がかなりを占めている。恐らくスペクタクルとしてバロックダンスや派手な場面転換が披露されたのだろう。同じバロックオペラと言っても、ヘンデル先生とは違ってじっくり聞かせるようなアリアは少ないし、あっても短い。

そういう点ではバレエ団が上演するのには打ってつけの作品とは言える。
ただし、天野寿彦がコンマスのオーケストラは当時のヴェルサイユ・ピッチ使用だけど、踊りの方は後の時代のクラシック・バレエの振付である。

主役の騎士は青木洋也で、体格もいいので騎士役にピッタリと言いたいところだが、歌い始めたところを聞いた時「これってテノール向けの役か?」と驚いてしまった。カウンターテナーが歌うにしては低過ぎだし、でも高音の部分もあるし……という調子で、歌うのが大変だったろう。これを完全に歌えるったら裏声も使えるハイテナー、みたいな歌手でないと無理なんでは? 当時はそんな歌手がいたのかしらん。

手下オルカン役の小林優というバリトンがお笑い担当ということもあって、聞かせどころ見せどころ満載でかなり目立っていた。同じバリトンの春日保人は役柄上(好色なじーさんですよ^_^;)やや不利だったようでsweat01
客はバレエ関係者が多いため、場面ごとの拍手は歌手ではなくてダンサーに送られていた。ダンサーの方々も衣装をとっかえひっかえ頻繁に登場して大変だ。
作品自体がもともとそういう構造ではあるが、バレエ・サイドから捉えたバロック・オペラというものを鑑賞したという気分である。
なお、来年は同じくラモーの「プラテー」の再演とのことだ。(前回の公演の感想はこちら

会場は典型的多目的ホールで、確か以前コント集団ザ・ニュースペーパーの公演で来たことがある。金管やパーカッションを入れても、古楽の演奏には音響的に全く向いていないのが残念だった。

私はチケットぴあでチケットを購入したのだが、サイド席で私のいる列だけが端まで客が座っていた。おそらくその列の客は皆「非・関係者」でぴあから入手したんだろう。他の列は一人二人しか座ってないのに……(・へ・) 座席の売り方をも少し考えて欲しいもんである。
ついでにもう一つ。字幕の日本語が全体的に変だった。「屈辱する」なんて日本語はないだろう。「侮辱」の間違いかng


「レ・パラダン」は過去にパリ・シャトレ座の来日公演があった。なんとW・クリスティ&レザール・フロリサンが音楽担当だったのだ(!o!)
しかし、この感想を読んでいただければ分かる通り、音楽を聞いているどころではなかったbombのである。目まぐるしい映像に全裸ダンサーズの出没……すごいもんだー。
そのため賛否両論甚だしかった。

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2013年10月 5日 (土)

バッハ・コレギウム・ジャパン第104回定期演奏会:秋風立ちぬ

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ルター派ミサ曲 1
会場:東京オペラシティ コンサートホール
2013年9月23日

バッハのルター派ミサ曲というと、どこのグループだったか忘れたがCDを一枚持っていた。今回の公演に登場のロビン・ブレイズも参加して歌っていた。ただ、あまり熱心に聞かずに終わってしまい、よく覚えていない(^^ゞ

バッハによるルター派ミサは4曲あるということで、この日はそのうちの2曲と他人の作品を元にした小曲が断片的に演奏された。
ミサ曲は既存のカンタータの歌詞を変えたもので、パンフの対訳には原曲の歌詞付きである。聞き覚えのある旋律がラテン語で歌われる。

ルター派だから、バッハが演奏したかどうか不明の「ロ短調ミサ」と違ってこちらは実演したのだろうと思ったら、解説を読むとこちらも不明なのだという。

やはり今回も合唱が最強。高純度の響きがコンサートホール内に満ち渡った。
ハナ・ブラシコヴァはデュエット曲ばかりで独唱はなかったが、この人のソプラノはややくすんだ声質が魅力であると改めて思った。
2月の二回目「ルター派ミサ」公演が楽しみである。

冒頭のオルガン演奏は「幻想曲とフーガト短調」だった。
解説によると年老いたラインケンが若いバッハのオルガンを聞いて絶賛したというエピソードが残っているが、その時に弾いたのがこのフーガではないかという。確かに聞く者を驚かせるほどに壮大な曲である。


さて、この日には配られたチラシの中に早くも来年度の定期公演のお知らせが入っていた。マサアキ氏の文章に「熟練のエヴァンゲリスト、ゲルト・テュルクは、この演奏を最後に引退を表明していますが、この宣言は取り下げてくれるよう願いつつ説得に努めています。」という4月のマタイ公演についての一節があり、ネットの一部に波紋を広げた。
え゛~っwaveやめちゃうんすか(!o!)と驚いてしまった。これも仕方ないことなのか……。

諸行無常の秋風が吹くのであるよ(ーー;)


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2013年10月 1日 (火)

聴かずに死ねるか:マイナー・コンサート編 10月版

なにせ10月はたそがれの国だそうだからなあ。

*20日(日)上野の森オルガンシリーズ 異国のバッハ・イタリア編
*23日(水)時は立ちどまり(エマ・カークビー+つのだたかし)
*28日(月)フランスバロック音楽の肖像(ファンタスティクス)
プログラム違いで11月1日にも旧古河庭園でもやるそうな。ちょうどバラのいい季節でしょうな。

他にはこんなのもあり。
*2日(水)鈴木秀美レクチャーと演奏
上野学園大学でなんと500円なりdollar
*12日(土)&13日(日)チェンバロ・フェスティバル
*14日(月)スペイン音楽の800年
*15日(火)おとなのリュートソング(松井亜希+坂本龍右)
*19日(土)ムジカ・レセルヴァータ
       ヴェルサイユとパリの音楽
*26日(土)山手プロムナードコンサート・ブランデブルク協奏曲

11月の怒涛の公演ラッシュへ続くsoon

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