「フローズン・グラウンド」:お前らみんなアラスカ行きだ!
監督:スコット・ウォーカー
出演:ニコラス・ケイジ、ジョン・キューザック
米国2013年
ここは地の果て、アラスカ~♪なんちゃってアラスカ州住民の方々すいません(^^ゞ
「80年代に全米を震撼させた実在の連続猟奇殺人犯とその逮捕に執念を燃やす地元警察官の息詰まる攻防」なんて宣伝文句にあおられて見に行っちゃったのである。レクター博士みたいな冷酷な知能犯と刑事がハラハラドキドキの激突みたいのを期待したのだったが、中身は全く違った。
もう最初から犯人(ジョン・キューザック)は確定している、ただ証拠がないという状況だ。唯一、殺されずに逃走した娼婦の少女の証言が頼りだが、警察信用してないから何度でも逃げ出しちゃう。
ここで疑問なのが、そんなに大事な証人ならとっ捕まえてホテルにでも見張りつけて閉じ込めとけばいいんじゃないの?ってこと。
では、犯人を参考人として呼び出して尋問してじわじわと追い詰める--という方向に行くかと思ったらさにあらん。なぜか、物語は刑事(ニコラス・ケイジ←シャレじゃありませんよ^^;)と孤独な少女の人情話へと脱線してしまうのであった。なんなのよ。
犯人が最初から判明してるから謎解きミステリーもなく、ドキドキするサスペンスもなく、メリハリなく終始して山場もなく終わってしまうのであった。見ている側はただ反抗的少女の行動にイライラしてしまうだけの繰り返しだ。
脚本も演出もモタモタしていて、折角の俳優陣もパッとしなかった。音楽だけが大袈裟で参った。唯一の収穫は、アラスカがコワい所だということが分かったことだろう。
アンカレッジは悪徳がはびこり、広野や森林の中に死体を捨てたら永遠に発見不能なのである(>y<;)
ところでこの映画、有楽町のスバル座で見たのだが、怪しい中年カップルとかうさん臭げなオジサンとかがいつもいて、この劇場の客層は謎である。
猟奇度:4点
ニコラス・ケイジ度:5点
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