バッハ・コレギウム・ジャパン第104回定期演奏会:秋風立ちぬ
ルター派ミサ曲 1
会場:東京オペラシティ コンサートホール
2013年9月23日
バッハのルター派ミサ曲というと、どこのグループだったか忘れたがCDを一枚持っていた。今回の公演に登場のロビン・ブレイズも参加して歌っていた。ただ、あまり熱心に聞かずに終わってしまい、よく覚えていない(^^ゞ
バッハによるルター派ミサは4曲あるということで、この日はそのうちの2曲と他人の作品を元にした小曲が断片的に演奏された。
ミサ曲は既存のカンタータの歌詞を変えたもので、パンフの対訳には原曲の歌詞付きである。聞き覚えのある旋律がラテン語で歌われる。
ルター派だから、バッハが演奏したかどうか不明の「ロ短調ミサ」と違ってこちらは実演したのだろうと思ったら、解説を読むとこちらも不明なのだという。
やはり今回も合唱が最強。高純度の響きがコンサートホール内に満ち渡った。
ハナ・ブラシコヴァはデュエット曲ばかりで独唱はなかったが、この人のソプラノはややくすんだ声質が魅力であると改めて思った。
2月の二回目「ルター派ミサ」公演が楽しみである。
冒頭のオルガン演奏は「幻想曲とフーガト短調」だった。
解説によると年老いたラインケンが若いバッハのオルガンを聞いて絶賛したというエピソードが残っているが、その時に弾いたのがこのフーガではないかという。確かに聞く者を驚かせるほどに壮大な曲である。
さて、この日には配られたチラシの中に早くも来年度の定期公演のお知らせが入っていた。マサアキ氏の文章に「熟練のエヴァンゲリスト、ゲルト・テュルクは、この演奏を最後に引退を表明していますが、この宣言は取り下げてくれるよう願いつつ説得に努めています。」という4月のマタイ公演についての一節があり、ネットの一部に波紋を広げた。
え゛~っやめちゃうんすか(!o!)と驚いてしまった。これも仕方ないことなのか……。
諸行無常の秋風が吹くのであるよ(ーー;)
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