「時をかけるジョングルール2」:酒とステーキとマリア様
演奏:ジョングルール・ボン・ミュジシャン
会場:けやきホール
2013年11月15日
パフォーマーも含めて総勢7人態勢となっているジョングルール・ボン・ミュジシャン、公演内容をさらに進化させたということで「2」となったらしい。
13・14世紀のヨーロッパの歌曲やそれよりも古い日本の梁塵秘抄を素材にしているのは変わらないが、「ロバンとマリオン」とか「飛び出たステーキ」のような以前のネタを新たな形にして(「芝居」と銘打ってある)演じている。
また新作「嫉妬に狂うマリア」は抱腹絶倒のバカバカしさ--いや一応、宗教説話っぽいんだけど登場するマリア様がとにかくコワ~い
そして嫉妬深い
のであった。誰か「あんたには亭主も息子も神様もいるだろう」と言ってやってくれい(^◇^) こんな話が「聖母マリアのカンティガ集」に入っているとは驚きである。
それと小学生の女の子が客席にいたんだけど、いいのか ちょっとお子様には早過ぎなネタではなかったのか!(^^)!
落語仕立ての「飛び出たステーキ」については、早口過ぎて何を言っているのか聞き取れないところがあった。本物の落語家なら早口でもちゃんと聞き取れるように喋るんだから、すごいもんなんだなあと変なところで感心してしまった。残響の多い音楽ホールだから余計に難しかったのかもしれない。
個々の演奏やパフォーマンスはよかったのだが、全体の流れからするとなんだかブツ切れ状態で散漫に思えた。まあ、これから何回か公演を続ける間によくなっていくと期待したい。
会場は古賀政男音楽博物館の1階にある小さいながら音のいい音楽ホールである。それはいいけど、どうも立派過ぎて放浪芸人の芸を見たり聞いたりという感じではない。
どういう所ならいいのかと考えてみたんだが、温泉の宴会場というか健康ランドの広間というかそういう場所で寝っ転がったり足を投げ出して座って見るのが一番向いてるかな……(^_^;) おひねりや座布団投げたりして
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