「”未知のヴィルトゥオーゾ”ヘンリクス・アルビカストロ」:知らなくてゴメン
演奏:アンサンブル・リクレアツィオン・ダルカディア
会場:近江楽堂
2013年11月5日
アルビカストロ……そりゃ、誰だ~(>O<)
本名はヴァイセンブルクといい18世紀初めに楽譜を精力的に出版した人物とのこと。しかし、その生涯は軍隊に所属していたということ以外はほとんど不明らしい。まさに謎の作曲家なのであった。
そんな作曲家の作品を喜び勇んで演奏するのがアンサンブル・リクレアツィオン・ダルカディアの面々である。
この公演では彼の作品4曲に、コレッリの死後に出版された作品集の中からやはりソナタを4曲を挟むという構成だった。
なぜコレッリをというと、メモリアル・イヤーだしE・ガッティも来るし--みたいな説明を聞いた時にはちと脱力した(^・^;)
コレッリの方は「死後」といっても遺作などではなくて、もっと若い頃の作品を弟子が勝手に出版したそうな。従って、出来がいい曲が集められているというわけではない。
アルビカストロについてはなんとなくシュメルツァーやビーバーを思い出させる曲調だった。
四人の溌剌とした演奏で、二人の作曲家のソナタを聞くと最後にはもうつま先から頭のてっぺんまで、全身ソナタの響きで充満した気分になった。
アルビカストロが職業音楽家としては後世にほとんど名を残すことなく終わり、コレッリの作品が本人の意に反して出版されたものであっても、今ここで直接聴くことのできる喜びは代えがたいものなのである。
曲ごとにチェンバロの渡邊孝が前に出て来て解説をするのだが、これがまたなんだか聞いていると力が抜けてしまい笑える(^_^;)のであった。他のメンバーも笑ってないで、何か言ってあげてください
アンコールでは「次回予告」としてまた知らない作曲家(「マッシ」だっけ?)の曲をやった。早くも次が楽しみであるよ(^^)/
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