「009 RE:CYBORG」「攻殻機動隊ARISE border:1 Ghost Pain」
「009 RE:CYBORG」
監督:神山健治
日本2012年
「攻殻機動隊ARISE border:1 Ghost Pain」
総監督:黄瀬和哉
日本2013年
アニマックスでProduction I.G関連作品を連続放映していたので見た。
「009」の方は原作の最終章の続きという形なので(というのを見終わってから初めて知った)、読んでいない人間にとってはいささか訳ワカラン状態な所が多数あった。シナリオも粗雑な部分が目に付く。
そもそも前半のドバイで放置した事態と同じことを、なんで終盤では命がけで止めようとするのかおかしいじゃないの--てな感想をネットで見たが、そりゃそーだ(!o!)である。
しかも、メンバー全員そろう場面がないというのもかなり問題である。一部のメンバーについてはほとんど活躍せず……で、怒る人もいるだろう。
彼らのオモテ家業が何かについては、当時の世相や社会状況を反映する設定がこれまでされてきたと思う。私が小学生の時に見た劇場版アニメでは、009がカーレーサーで003はバレリーナであった。
ところが、今や009は友達いないひきこもり系でテロを夢想する高校生になっている 002はCIAのエージェントらしいけど、003にいたっては何をしているか不明である。(ギルモア博士の秘書?)
加えて、009と003の「オトナの関係」な描写がいきなり出て来てこりゃ驚いた。彼女は001お守り要員から解放されたと思ったら、セクシー
部門を一人で担当しているようだ。確かに、001を抱いていたら他の男とイチャイチャもできないのである。
さて、この物語のもう一つ問題ありなのは、「攻殻機動隊ARISE」と重大なネタがかぶっていることである。公開日の差は半年ぐらいしかないというのにだ。ネタバレになるから書かないけど、よほどこの設定が好きなのか?それともネタが尽きているのか?はてどちらざんしょ(?_?)
川井憲次の音楽はいささか大仰な印象だった。
「攻殻機動隊ARISE」はこれまでの「攻殻」の前日譚とのこと。二週間ぐらいの限定ロードショーで、ディスクはブルーレイでしか出さないという一見さんお断りな強硬路線な公開(^_^;)だったので、今回ようやく見ることができた。
しかし時間が60分強ではちょっと中途半端な長さだ。複雑なストーリーを描くには短いし、ワンアイデアでは間が持たん。シリーズとして連続して作っていくらしいから、いいと思って自分を納得させるしかない。
新たに声優も一新、この回では素子誕生の謎が解き明かされる。なるほどそうだったのかと頷く人あれば、そんなんありかといぶかしむ人
もいるだろう。
この世界の設定を説明し直しているような部分もあり、その点では初心者にもオススメできる作品となっております(^^)
音楽はコーネリアスが担当している。これまでのシリーズの川井憲次とも菅野よう子とも全く異なるもので、サウンドエフェクトだか音楽だか区別がつかないスレスレの所を行っている。これは素晴らしい
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