クラシカル・プレイヤーズ東京 演奏会:ある時はフルート、またある時は鍵盤、してその正体は?
普段は古典派を中心に演奏している有田正広主催の団体のコンサートである。この日はバロックが演目なので行ってみた。ただ、バロックで東京芸術劇場は広過ぎだよなあと思ったのは確か。
私が日常聞く団体で大きな編成なのはせいぜいBCJぐらいなので、最初登場してきた時に人数が多い(!o!)などと思ってしまった。チェロ3人とかコントラバス2人とか……。
もっとも演奏者自身はほとんど古楽系でよく見かける人ばかりではある。チラシの写真を見ると普段はもっと大編成のようだ。
さらに意外だったのは有田氏がチェンバロ弾きながら指揮してたこと。ええっ有田先生鍵盤もやるんですかい
ヴィヴァルディの「調和の霊感」で始まり、テレマン、C・P・E(息子)バッハ、そして後半は親父バッハの管弦楽組曲3番という王道なプログラム。
ヴィヴァルディはコンミスの木村理恵がイタリア過激派もかくやというぐらいにバリバリ弾きまくった。テレマンの「リコーダーとファゴットの二重奏曲」には宇治川朝政と堂阪清高が独奏者として特出。弦と管楽器の対比が聞きものだった。ただこの二本の管同士の共演が協調型の音だったので、なんとなくノンビリした印象がしてしまったのは否めない。近くの観客が「穏やかな音色ですね」などと後で感想を言ってるのを聞くと、やはり共演よりは競演を望みたいのであ~る。(会場の音響のせいもあったか?)
祝生誕300年記念の息子バッハのオルガン協奏曲にはベルギー出身の若手奏者J・P・メルカールトという人が登場してパイプオルガンで共演した。
や、やはり古典派は守備範囲外なので苦手である(@_@;) その一方で、この曲が一番生き生きと演奏されてたなあとも思う。やはりこのグループは古典派仕様なのだろう。
後半の親父バッハはティンパニやトランペット(穴あき)も加わって、より華やかに。安定した演奏で王道プログラムを締めくくった。
この内容で4000円は安い。本チャンの演奏会に加えて、ホールのエントランスでアンサンブル公演もやっているようで(こちらは2000円)、有田氏に加え前田+菅ペアのフルートなんてのもあって面白そうだ。
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