バッハ・コレギウム・ジャパン第106回定期演奏会:ハナたん萌えればナツミも燃える
この日の朝、リチェルカール・コンソートのCDをかけてたら「ん?BCJの今日のコンサートってルター派ミサの続きだったっけ(^^?) てことは、この曲をやるかも」と遅まきながら気付いたのであった。
で、実際に同じ「ミサ曲イ長調」を前半に演奏したのであった。もっとも、リチェルカールの方は一声部一人形式だから、耳にした印象はかなり違う、特に合唱部分は。
やはりBCJの合唱はこの日も流麗で全ての面において均整のとれた美しさで聞かせてくれた。そして、本日のスポットライトはソプラノのハナ・ブラシコヴァに当たっていたといっても過言ではあるまいよ。
まあ~、あの細い身体にどれだけのパワーが潜んでいるんかいなというぐらいに、「イ長調」の第4楽章では冴えわたった歌声であった。加えて菅&前田のトラヴェルソ・ペアも手抜かりなし。
そして後半の最初には、なんとハナたんの独唱でコンティのカンタータ「わが魂はやつれ果て」をやるという大サービス(!o!)
宗教曲だけど、なんだかオペラのアリアのように熱い感情を感じさせる名曲である。かなり昔にNHK-FMで、当時の古楽祭にジョシュア・リフキンが自分のグループで演奏したのを放送したことがある。独唱者はアン・モノイオスで、さんざん録音したテープを聞き返していたのだ。
BCJの演奏はリフキンよりも落ち着いた印象で、ハナたんは清澄なアン・モノイオスに対しややドスのきいた声質で決して引けを取ることなく情熱的に歌唱だった。特に4曲目のアリアはハナたんだけでなく、ヴァイオリン独奏の若松夏美の背後から静かな情念の炎がメラメラと立ち上っているようであったよ。
よくぞこの曲を聞かせてくれてありがとう\(^o^)/と言いたくなったです
ミサ曲の「ヘ長調」ではオーボエとホルンが活躍。特にホルンは滑らかに音全体に溶け込んでいて感心した。
会場でハナたんの独唱CDが先行発売していたので買っちまいました こちらで紹介されてたアルバムですね。
| 固定リンク | 0
コメント