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2014年3月 2日 (日)

「ヘンデルその深遠な世界」:楽譜を出せば楽譜屋が儲ける--のは許せんとヘンデル先生は言った

140302
演奏:有田正広&千代子
会場:松明堂音楽ホール
2014年2月22日

最近は極小ホールも増えてきたが、松明堂ホールはそのはしりと言っていいだろうか。木製の長いベンチが3列並んでいて、ギュウギュウに座ると100人ぐらい入るらしい。
そこで2~4月あたりに毎年やっている有田夫妻恒例のコンサートである。

今回のテーマはヘンデルだ。冒頭(と最後も)の曲は「ハレ・ソナタ」のフルートと通奏低音のソナタで開始。その後に早速、この曲はヘンデル本人の作かどうか怪しいという有田氏の話が始まった。
それからも曲毎に次々と繰り出される笛バナシ。なんでも当時は楽譜の業者が、作者に関係なく勝手に楽譜を出していた上に、それだけでなく書き換えて別の楽器用にしたりなんてこともやっていたという。
原曲がヴァイオリンなのをフルート用に移調したのは、息継ぎができないし、出ない音がある--などと言いながら、シッカリ吹いておりましたな(ただし終わった後、息が荒かった?)

ただ、千代子夫人によるチェンバロ独奏曲の時は、彼女の方をチラチラ見ながら話を早目に切り上げていた。もしかして「あなた、いつも話が長過ぎです」と釘を刺されていたのかも。
ご本人は「漫談みたいで……」と言ってましたが、有田先生の笛バナシはいつも楽しくって大歓迎です\(^o^)/

会場は天井が高くドームになっている近江楽堂と違って、学校の教室みたいな感じなのでチェンバロもフルートも音がダイレクトに押し寄せてきて、これはまたこれで味がある。
最初のうちは白いプラスチックのような(その正体はご禁制の象●)フルートで演奏していたのを、途中で自作の木製と交換した。
その日はまだ大雪の名残りがかなり残っていて、実は雪の日に象●笛はタブーだそうなのだ。そして、車に乗せて運んでいる途中になんと縮んできたのだという。
えーっ(!o!)象●って伸びたり縮んだりするのか、ビックリ……また一つ賢くなりました(^^ゞ

その日は計7曲を演奏後、アンコール3曲やった。アンコールの中の一つは、その日唯一のヘンデル本人がフルートのために書いた曲であった。ただし、別の曲を使い回したものだという。
やっぱり、笛話は面白い


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