「モンテヴェルディ―愛の二態」:再現リポート・老作曲家の心境にいかなる変化が起こったのか?!

『ウリッセの帰還』『ポッペアの戴冠』より
企画・構成:磯山雅
会場:サントリーホール・ブルーローズ
2014年8月1日
I教授企画のモンテヴェルディのコンサート、ちょうど一年前に続き、今回はオペラ篇である。「ウリッセ」と「ポッペア」を一度に両方やってしまうというお得企画である。
チラシなどには「演奏会形式」となっていたが、当日のI教授の話によると練習しているうちに物足りなくなってきて、演技や動作をつけてやろう
ということになったらしい。ただ、楽器の奏者は舞台に乗ったままなので、セミステージ方式ってやつになるのだろうか。
その奏者は計5人、チラシに載ってなかった西山まりえがハープとオルガンで参加、大活躍していた。4人はステージの奥に横に並んで座っていたが、指揮する渡邊順生だけステージ中央の前面に直接チェンバロ本体を置いて、ご本人は客席と同じフロアに椅子を置いて弾いていた。さすがに、こんなのを見たのは初めてだ~\(◎o◎)/!
前回見えにくかった字幕は改善されて、見やすくなっていた。
二作は愛の描き方については対照的。「ウリッセ」は長い歳月にも耐えた夫婦愛を謳ったのに対し、長命だった作者最晩年に作られた「ポッペア」は正反対である。教授が語るには、この作品がなかったらモンテヴェルディの評価はかなり異なったものになるだろうとのことだ。
両方で堂々たる主役を張るのは櫻田亮である。日本だとどうしても宗教曲を歌ってる姿を見る機会が多いが、思わず「いよっ!色男
」と声をかけたくなるような立役ぶりであったよ。
なお、出番は少ないけど小笠原美敬のセネカや時の神様も聞きごたえありだった。
相手役は加納悦子というベテランのメゾソプラノだった。「ポッペア」では皇后のオッターヴィアを担当。ポッペアの方は昨年も出演していた阿部雅子が歌った。
加納女史はバロックというより普通のオペラ系の唱法で(トーシロが聞いた印象なので確かではない)、そこがいささか不満だった。すっかり忘れてたが、検索してみると過去にBCJがメンデルスゾーン版「マタイ」をやった時に歌っていた。阿部女史は若くてピチピチしてていかにもポッペア
であった。
他には幸運の神、小姓役の川辺茜というソプラノがすらりとした長身で手足も長く、チビのオバサンから見るとうらやましい(*^_^*)限り。声量も十分にあり、これからもバロック・オペラの男役で是非とも活躍していただきたいもんである![]()
かように、抜粋版とはいえ一度で二作分たっぷり楽しめて充実していた。また来年もよろしくお願いします(^人^)
サントリーホールは1年ぶりだったんで乗換を忘れてしまい、地下鉄でウロウロしてしまった。ラッシュ時なのにさ![]()
後でよくよく考えたら、南北線を使うんだったら溜池山王ではなくて、六本木一丁目で降りた方が近かったのである。次は忘れないようにしなくては。
ところで、コミックスが出たばかりのヤマザキマリ&とり・みきの合作マンガ『プリニウス』にも、ちょうどネロとポッペアが登場する。こちらのポッペアは、見てると「すべた」(←死語である)という印象なのであった。……というか二人はバカップルかっ![]()
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