「イタリア愛の物語 2」:恨む愛あれば信じる愛あり
第1回目はちょうど一年前に開催(感想はこちら)。
第2回目はリコーダー太田光子、チェンバロ平井み帆は同じだが、チェロが懸田貴嗣に交代である。
声楽曲の間に器楽曲を挟み、前半初期バロック、後半は1700年以降ということで、イタリアバロック150年の歴史を2時間弱で俯瞰できるというお得な内容だった。
カッチーニから始まりディンディアと続き、そして来た~モンテヴェルディ「それはやはり本当なのだ」でまたも作曲者お得意の恨み節が炸裂 これはもうモンテヴェルディってよほど女にひどい目にあわされたとしか思えませんっ(・・;)
しかし、前半最後のメールラの曲は恋人を信じる女の歌で、ストレートな情感が伝わってくる。毒気が払われた思い。
その双方を鈴木女史は巧みに歌い聴衆を聞き入らせたのであった。
後半最大の聞きどころは、ポルポラの「今僕は気づいた、おお、愛の神よ」だったに違いない。懸田氏の話によると、イタリア人のカウンターテナーの友人が歌手にとって「特別な作曲家」と語ったとか。しかも、この曲はなんと本邦初演らしいというじゃあ~りませぬか(!o!)
そんな貴重な機会に恵まれたことに会場では思わず「おお」と息が漏れる。激情あふるる鈴木女史の歌と懸田氏のチェロのコンビネーションは絶好調であった。
しかし、ポルポラは人気があったのになぜ忘れ去られてしまったのであろうか? 謎であるよ(?_?)
器楽曲で気に入ったのはヴェラチーニのリコーダーソナタ。太田光子の溌剌としたリコーダーが冴えていた。
また一年後に3回目をやるのかな。ぜひお願いしまーす(^O^)/
ただ、歌詞の用紙がガサガサいうのはなんとかせんと。私が思うに、わら半紙みたいなタイプの紙が一番音がしないだろう。ただ、プリンターやコピー機には使用できないのが難である。
ところで、曲の合間にメンバーが代わるがわる解説をしたのだが、懸田氏の喋りはトツトツとした感じながら、なぜかその内容はいささかナハハであった。ギャグマンガであったら「これ以上ヤツに喋らせるなーっ(>y<;)」と後ろから羽交い絞めにされそう。
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