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2014年9月15日 (月)

「フラヴィオ・フェリ・ベネデッティとアンサンブル・イル・プロフォンド」:スイス記念にイタバロとはこれいかに

140915
日本・スイス国交樹立150周年記念コンサート
会場:浜離宮朝日ホール
2014年9月7日

国交樹立記念関連の催しとして、スイスのバーゼル・スコラ・カントルム出身者によるバロックのグループがコンサート・ツァーを行なった。それも6か所だ。この日の東京公演が最終日だった。

私はなぜか会場を別の場所と勘違いしてて、電車に乗ってる途中で気付いた。乗り換える前だからよかったけど、浜離宮ホールって行くのに時間がかかるのだ。どうやっても間に合わないのよ~(>O<)

しかし、神は私を見捨てなかった 演奏が始まる前に元・スイス大使など三人ほどの挨拶をやってたのだ。充分間に合った。ヤッタネ(*^^)v

器楽アンサンブルの方のメンバーは6人。スイス出身は半数で、それ以外はイタリア、フランス、日本と国際色あり。カウンターテナー歌手のベネデッティはイタリア人。で、プログラム内容もなぜかイタリア・バロックなのであった。

声楽曲はカルダーラ、ヴィヴァルディ、A・スカルラッティのカンタータ。若手の豆タンク系(?)CTのベネデッティ氏は、最初からトップギアで飛ばす飛ばす 大きな身振り手振りをつけて、ロン毛をポニーにした外見も相まって、ミサ曲ロ短調の「神の子羊」を直立不動で歌ったりは絶対しないタイプのようだ。
技巧については私はよく分からないが、声量もあり。ただケレン味が強すぎて好悪分かれるだろう。最初のカルダーラが泣きのチェロも入って一番の出来だったかな。

器楽陣は歯切れよい演奏を着実に聞かせてくれた。このホールが後ろの方の席でもダイレクトに聞こえてくるので驚いた。(これまでは真ん中あたりの席に座ることが多かったので)
ヴィヴァルディの「マンドリンのための協奏曲」は珍しい。ナマで聞いたのは初めてだ。テオルボの人が持ち替えて弾いていた。
ロカテッリのソナタが、弦の勢いが感じられる演奏で最もよかった。一方、ヴィヴァルディの「ムガール大帝」はチェンバロが活躍していたけど、今イチな印象だった。

アンコールはフォリアと「ふるさと」。ベネデッティ氏がウケていた。

なぜか古楽関係にはあまり公演の情報が流れてなくて、私が知ったのは「アントレ」誌の裏表紙の広告でだった。すぐにぴあでチケット購入したが、後ろの方に数席しかなかった。ぴあの人は「この座席しか最初から割り当てがないんです」と言っていた。
コンサートの趣旨からして、関係者だけでチケットをさばいたのだろうか。道理で「ヴィヴァルディって聞いたの初めてだ」なんて言ってる客がいたわけである。

ホールの周囲がものものしい警備で最初、何事かと思った。捏造記事騒ぎで隣接する朝日新聞に何事かあったのかと思ったら、そうではなくてコンサート後半に美智子妃が来場したのだった。もっとも、私の座席は後方で2階席の真下だったので何も見えなかったのだが。


1階の小ホールでは、エコ系新興宗教みたいな自己啓発セミナーをやっていた。こちらは中高年がほとんどの上階とは違って、のんびりした雰囲気で若い人ばかりだった。対照的過ぎて頭がクラクラした(@_@;)


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