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2014年10月29日 (水)

モンテヴェルディ 歌劇「ポッペーアの戴冠」:亡国のカップル

141029
演奏:クラウディオ・カヴィーナ&ラ・ヴェネクシアーナ
会場:東京オペラシティ コンサートホール
2014年10月15日

演奏会形式による「ポッペ(ー)ア」をあのsign01ラ・ヴェネ(ク)シアーナが(!o!)
……ということで、福岡→兵庫→東京とツァーでやったのだが、兵庫ではなんと台風typhoonにモロぶつかり、涙をのんだ人も多かったという。
そんな人のためにわたくしめが詳細レポートを--なんてことをやる気はなく、テキトーなトーシロの感想を書きつづるのであったよ。
まともなレポを求める者は、ただちにブラウザを閉じ、他のブログへ行くがよい(^^)/なんちってfoot

ぶっちゃっけ「演奏会形式」とはなんなのであろうか。今回の公演では歌手たちは衣装はなく、普通のドレスやスーツだったが、ちゃんとした衣装を着てちょっとした舞台装置が置いてあっても「演奏会形式」の場合もある。
条件は器楽の演奏者が舞台上にいることか?それとも演出者が明記されてないことなのだろうか(?_?)
よく分からん。

かつてこのオペラを生で見たのは2回で、二期会がBCJをバックに演じたもの(ネローネはテノールがやった)、それからBCJが新国立劇場でやったもの。おっと、数か月前のI教授企画のも入れた方がいいかな。
パーセル・カルテットの来日公演(なんでも「マフィアの仁義なき極道の妻」風の仕立てだったとか)は残念無念ながら見逃した。

あまり回数見た(聞いた)とは言えないが、その中でこの公演が最も俗悪っぽくて週刊誌の見出し風だった\(^o^)/ さすが、ブクステフーデの『われらがイエスの四肢』を濃厚、かつ官能的に演奏したグループだけはある。
例えばこんな感じだ。

「スクープ★皇帝、白昼堂々人妻と密会」(現場写真付き)
「まだ、愛しているんだ~!寝取られ亭主、号泣記者会見」
「独占手記:乳母が語る成り上がり人生《ポッペーア様さえ幸せなら私はそれで満足なのよっ》」

久々に見たロベルタ・マメリは髪が短くなった代わりに、歌にも外見にもなんだか貫禄がついてて、濃厚なエロ気漂いkissmark、他人の夫を寝取るヒロインにピッタリである。
一方、ネローネ役のマルゲリータ・トロンディは大胆な皇帝役にしちゃ線が細すぎなような気が……でも、演奏会形式だから気にするこっちゃないよね。

とはいえ、ラストの二人のデュエットは甘く~て素敵でしたわ。熱烈な拍手にこたえて、アンコールでやってくれたのも良good

皇妃オッターヴィア(セニア・マイナー)は最初っからハイテンションな歌いっぷりで、強烈悪女というより、ゴミの捨て方にもガミガミいう近所のオバサンみたい。困ったもんだ。全くもって同情の余地なし。オッターヴィアの描き方っていつもこんな感じなような?
……なので、肝心の「さらば、ローマ」もあまり心に引っかかるところ無く、あっという間に通り過ぎてしまった。

一方、オットーネ役のカウンターテナー、ラファエレ・ピはトム・クルーズを細面にしたような二枚目青年ではあるが、情けな~い(ーー;)寝取られ亭主をうまく演じておりました。若くてそつのない歌唱、これは「買いdollar」ですぜ、そこの奥さん!

非常な芸達者で会場を笑わせたのは乳母役テノールのアルベルト・アレグレッツァ氏。元々この役は笑われ役ではあるけど、役者としても活躍、とパンフの紹介にあるだけに出てくると目が離せない。オネエ風歌唱全開fuji
終盤の「成り上がり」の歌では、後方にいるコントラバスの人が笑いをこらえているのを、私は見逃さなかったぞ(*^^)v

不満だったのは、侍女と小姓のバカップルがイチャイチャする「ぼくは何だか変な感じなんだ」。I教授によると、ここは前段のセネカの死が、年老いてこの世を去りゆくのに対し、若さと愛を対照的に際立たせるように描いているのだという。
サントリーホールのI教授企画では同じ曲を歌っていたのが実際に若い歌手たちだったので、そちらの方がはじけるようなイメージで文脈にずっとピッタリになってた。
まあ演奏会形式だから仕方ないのか。

カヴィーナは歌手より後方、真ん中でチェンバロを立って弾きながら指揮していた。また、チェロの懸田氏やアーチリュートなど通奏低音勢の頑張りが舞台を支えていた。

終曲後は熱烈拍手&ブラボー、そしてスタンディング・オベイションであったよ。
12月にNHK-BSで放映あるそうなので、見逃した人はそれまでジッと待つがよろし。

それにしても、ラ・ヴェネ(ク)シアーナといやあエマヌエラ・ガッリとマメリの双頭体制が売りだったはず。今回もこの二人の組み合わせで聞きたかった。ガッリはどうしちゃったの?


【追記:訂正とお詫び】
NHK-BSの収録があったのはこちらではなくて、翌日のマメリの単独コンサートの方でした。
それから、「コントラバスの爪弾きでジャズっぽくて云々」と書きましたが、これもソロ・コンサートと記憶がごっちゃになっていました。老化現象であります。すみませんんm(__)m


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