「異国のJ.S.バッハ フランス編」:ラモーとバッハ、似た者同士なの~
上野の森オルガンシリーズ2014
会場:東京藝術大学奏楽堂
2014年10月12日
藝大のオルガン科&古楽科の共同企画で、2000円という超格安価格で庶民にコンサートを聞かせてくれるこのシリーズ、前回のイタリア編に続き、この日はフランス編である。
解説文によると、バッハ先生がフランス音楽に出会ったのは15歳の時、フランス趣味に浸っていたツェレの宮廷にてということだ。
プログラムの構成も同じで、最初と最後にオルガン曲を置き、間にカンタータとチェンバロ独奏を挟むというもの。
オルガン曲はタイトルからしてフランス語の「ピエス・ドルグ」BWV572、フランスの形式が使われた「バビロンの流れのほとりにて」、A・レゾンというフランスの作曲家の作品を元にした「パッサカリア」BWV582を原曲と共に。
クープランの「諸国の人々」の中の一曲をオルガン版にした「アリア」BWV587は、へーこんなのあったんだーと驚きましたです(^^ゞ
チェンバロ曲はは当然ながら「フランス風序曲」で大塚直哉が独奏。
カンタータについては、なんとバッハ先生でなくてラモーの「オルフェ」が演奏された。没後250年記念てことであろうか。
そもそもはフランス歌曲が「本業」の野々下由香里が歌った。ソプラノがオルフェの物語を、一人三役でレチとアリアを歌い継いでいくという形式が珍しかった。いかにも清澄なソプラノが映える曲であった。
例の如く会場は広くて立派なので、オルガン曲については問題はないが、チェンバロ・ソロや古楽のアンサンブルにはいささかキビシイものがあった。
ま、でも安いから文句は言えねえです(*^^)v
さて、次回はスペイン編かイギリス編か(^◇^;)
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