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2014年10月 4日 (土)

「18世紀イタリアのアモーレ 交歓する歌」:名歌曲に有名無名なし!

141004
演奏:阿部早希子ほか
会場:日本福音ルーテル東京教会
2014年9月19日

しばらく前に出たステッファーニの録音が評判になったソプラノ歌手阿部早希子が、そのCDでも一緒だったテノール福島康晴、チェロ懸田貴嗣と共にイタリアものをやるというんで、聞きに行ってみた。
取り上げるのはステッファーニだけでなく、ヘンデル、ポルポラ、ガブリエッリ(「ガブリエーリ」とは別人なりdanger)も。他の出演者はアルト木下泰子、バロックハープ矢野薫、チェンバロ吉見伊代であった。

また開演前に三澤寿喜がプレレクチャーとして、イタリア時代のヘンデルについて時間は短いが濃ゆい解説をした。イタリアに行って3年半で、ヘンデルはイタリア語を使いこなしてガッツリとイタリアの様式を我が物にしたという。
ただ、以前にも同じ会場で解説を聞いたが、教会なんでマイクを使うと残響あり過ぎて話がよく聞こえない。ゆっくりと発音を明確にして喋らないと離れた場所の客は、何言ってるか分からないんじゃないの?

構成はそのヘンデルを最初と最後に持ってきていた。特にラストの「お前は私の胸にたくさんの矢を放つ」は三澤先生大激賞の作品。阿部&木下ペアの二重唱ででじっくり聞かせた。
ポルポラの「私の哀れな心から」は木下女史が熱唱であった。ただ、以前にも感じたがポルポラの曲って長いのが多い? よほどの歌手でないと聞いてる方が疲れちゃう危険性ありかも。

ヘンデルが写譜して二重唱曲を徹底研究したというステッファーニは福島&阿部ペアで二曲やった。「草原から持ち去るこの花は」はまるで二人の声が互いに渦巻いているよう。ただ、ヘンデルが劇場で堂々と盛り上げるタイプに比べて、こちらは宮廷やサロンでしっとりと聞き入るようなイメージだろうか。
ステッファーニの録音は過去にフォンス・ムジケが出していて一時期愛聴盤になっていた。ただし、こちらはソプラノとCTの組み合わせだった。

他にはチェロのための曲を始めて書いた作曲家として知られるガブリエッリのテノール曲も。
残念だったのは三人揃っての歌を聞けなかったことかな(S+A+Tという曲がなかったとのこと)

プログラムの解説で懸田氏は
「これらの作品は楽譜の出版事情やこれまでの経緯から単に演奏機会が少ないだけで、作品の魅力は決して有名なバロック声楽作品に劣ることはありません。(中略)これらが全く音になれず、放って置かれることほど勿体ないことはありません!」
と力説している。

というわけで、私も有名無名を問わず多くの作品を聞いてみたいぞっと(^^♪


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