「チェロ音楽の元祖 イタリアン!」:所沢からイタリア硬派
演奏:鈴木秀美&上尾直毅
会場:松明堂音楽ホール
2014年9月28日
前日聴いたコンサートは残響の多い会場でガンバの柔らかい音がボヤ~ンとしたフランスものだった。しかし、この日は打って変わってチェロのゴリゴリした音がダイレクトに響く。しかもタイトルが「イタリアン!」である。
曲は時代順に展開。チェロ曲の始祖D・ガブリエ(ッ)リ、チェロ・ソナタを書いたヴィヴァルディ、ジェミニアーニは順当なところだが、はてヤッキーニとは……初めて聞きました。
ボワモルティエはフランス人だし、笛系の曲で有名だが、ヒデミ氏によるとほとんどの楽器のための曲を作っていて、しかもイタリア趣味があったという(当時のフランス音楽界では仏×伊の激突があった)。
そして、最後はやはり知らない作曲家のカナヴァス。1713年生まれということで、もはや古典派に近いくらい。ヒデミ氏は曲について「こんなに甘くていいのか」と言っていたが、聞いてみると「甘い」というよりは「濃い」印象だった。
アンコールはヴィヴァルディで口直し。
ナオキ氏の鍵盤ソロはスカルラッティで、引き締まった響きを聞かせた。
この二日間で仏伊の音を堪能しまくりましたよ
会場は女性が多数(7~8割)でいささか驚いた。もしかしてヒデミ&ナオキの固定ファンか(^^?) そのうち「ヒデミ~」とか「ナオキッ
」とか歓声が飛んだりして。
そしたら私も松明堂の長椅子のあの長い座布団をステージに向かって投げちゃおうかな。
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