« フェスティバル/トーキョー14「驚愕の谷」「羅生門|藪の中」 | トップページ | 「判決破棄」上・下 »

2014年11月24日 (月)

ラモー 歌劇「プラテ」:カエル女王はカエル男の夢を見ない?

141124
北とぴあ国際音楽祭2014
指揮・演出:寺神戸亮
演奏:レ・ボレアード
会場:北とぴあ さくらホール
2014年11月7・9日

会場に到着すると、入口は薄暗くて人影がほとんどない。ギャー(~◇~;)開演時間、間違えたかっdanger--と思ったが、腕時計を改めて見て仰天した。2時開演なのに、まだ今は1時前だったのだ……。
要するに、現在の時間を勘違いしていたのだった。なんてこったい(+o+)

まあ、そのおかげで無料のロビーコンサートを聞けましたけどね(途中からだけど)。
上野学園大の古楽科の教員と学生4人によるアンサンブルで、プログラムは「17世紀の音楽による『アポロンとダフネの物語」』というのだった。ヘンデルのカンタータ『アポロンとダフネ』のアリアがなかなかに心惹きつけるものだった。ヘンデル先生、キャッチーな曲notesを書かせたら並ぶ者なしですな。
ただ、ざわざわしたロビーではガンバの独奏は、音量的にいささかキビシイものがあった。

さて、『プラテ』の方については「セミ・ステージ形式」というのでやや不安があった。というのも、二年前にジョイ・バレエステューディオというバレエの団体がやった公演を見ていたからである。(今年もラモーのメモリアル・イヤーということで再演したらしいが未見。見とけばよかったと後悔よ)
身の程知らずにもエエ男を追いかけるカエルの女王を巻き込んで、神々がドタバタ騒ぎを演じるというストーリーで、音楽もそれに合わせてコミカルである。
全体の構成として踊りを入れる場面が多い。セミ・ステージというならダンスは入らないだろうから、その場面はどうするのか? オーケストラの演奏だけで勝負するのか?

結果は--残念ながら間が持たない場面が多かった(特に後半)。本来踊りの部分を歌手たちだけで埋めるのは非常に困難なことであったと思う。歌はプロだろうけど(若干怪しげな人も……)、身体パフォーマンスに関してはムムム(ーー;)な印象だった。
「予算が少ない中をよくやってる」とか「こんな安いチケット代で」というような意見もあるだろうけど、身内がいるわけでもなし、トーシロの一聴衆として正直な感想を書くしかない。

外人部隊3人(マティアス・ヴィダル、ベツァベ・アース、フルヴィオ・ベッティーニ)はさすがに歌はもちろん演技も達者なものだった。その統制する身体スペースが広いと言ったらいいだろうか。日本人の歌手では、コミカルなキャラクターであるモミュスを演じた小笠原美敬が笑わせてくれた。以前のモンテヴェルディの『ポッペア』ではセネカをやってたのだから、硬軟両方イケる男shineである。

この4人に加え、寺神戸氏は指揮しながらカエルの被り物をして、ステージ上を走り回ったりしたのだが、いかんせん埋めきれないところは埋めきれなかったとしか言えない。
オーケストラはステージの奥半分に配置されていたが、そこの部分はかなり暗く照明が落とされていた。折角だから奏者にもスポットライト当てたりすればいいと思ったのだけど、そういうのはダメなんですかね。
後半で、奏者たちも様々なカエルグッズを身に付けたりしてたようなのだが、暗いためにわたしの席(1階の真ん中よりやや後ろ)からはよく分からなかった。オペラグラスでも使ったらよく見えたかもしれない。チェロの懸田氏のカエル帽子はさすがに分かったけど(もしかして息子さんから借用してきた?)。

ストーリーは以前見た時と同様、醜いカエルの女王を嘲笑してオシマイという調子で、やはりあまり笑うに笑えなかった。
オーケストラの演奏は手堅い--のだったが、内容からしてもう少しはっちゃけた方がよかったかも。


さて、来年はパーセルの『妖精の女王』で、しかも演出にシャルパンティエ公演以来の宮城聡復活じゃなあですか(!o!) もちろんSPACの役者の面々も登場らしい。ヤッタネ\(^o^)/
加えて、エマ・カークビーまで登場fujiと予告されている(大物過ぎて大丈夫か?)。
この作品についてはグラインドボーン音楽祭での公演をTV放映したのを見たが、シェイクスピアの『夏の夜の夢』がほとんど丸ごと使われ、そこに音楽や踊りが入ったりする。歌手と役者は完全に分かれている。
それを宮城聡がどう料理するのか期待である。またそもそもSPACの演じる『夏の夜の夢』がどういうもんかということ自体にも興味大。こりゃ、なんとしても見に行かねばですよ。(思わずコーフンheart02


|

« フェスティバル/トーキョー14「驚愕の谷」「羅生門|藪の中」 | トップページ | 「判決破棄」上・下 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/82416/60704762

この記事へのトラックバック一覧です: ラモー 歌劇「プラテ」:カエル女王はカエル男の夢を見ない?:

« フェスティバル/トーキョー14「驚愕の谷」「羅生門|藪の中」 | トップページ | 「判決破棄」上・下 »