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2014年11月16日 (日)

「誰よりも狙われた男」:これぞ違いなく「衝撃のラスト」

監督:アントン・コービン
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン
米国・イギリス・ドイツ2013年

どうもスパイものというのはあまり好きではないのだが、フィリップ・シーモア・ホフマンの最後の主演作で、監督はフォトグラファーとしても有名なアントン・コービンだというのであれば、行ってみねばなるまいよ。

舞台はドイツ・ハンブルク。密入国したチェチェン人の若者に目を付けたのが、ホフマン扮するバッハマンが率いるテロ対策のチーム。若者を操り、さらに大物を釣り上げようとはかるのであった。
だが、そうなると他の部署が黙っちゃいねえ~punch CIAも出現してさらに横槍が何本も。事件は現場でなくて別の場所で進行するのだ。

もっとも、主人公の立場がドイツの諜報組織の中でどこらへんに属しているのかよく分からない。独立して活動しているのか? でもあの人数ではそんなに動けないよねえ。
なるべく穏健に事を荒立てず全てを秘密裏に事を運ぶ主人公の方針は他の部署と衝突する。とはいえ、計画は何とかうまく進んだ……はずだった。
が、ラスト5分で驚天動地の展開。こ、こりゃビックリだ~(☆o◎;)

主人公の努力はすべて裏目に出た。
やはりスパイものの常。見た後は暗~い気分になるのであったよ。

原作はジョン・ル・カレ。ホフマンは、多少身体がブヨブヨしているが、尾羽打ち枯らした中年スパイを悲哀をこめて演じております。そして最後に絶叫する4文字言葉、まさに『オール・イズ・ロスト』のレッドフォードと並ぶと言ってよいだろう。

他は、CIAにロビン・ペン(こういうのはハマリ役)、銀行家のウィレム・デフォー(マトモな役を久しぶりに見た)、若手弁護士にレイチェル・マクアダムスなど。
ドイツ勢俳優からはニーナ・ホスとダニエル・ブリュールが出ている。しっかり者の部下役のニーナ・ホスはいいとしても、D・ブリュールの扱いは(?_?) ほとんど台詞なくて盗聴してるだけって、こりゃあんまりだいっng 出番削られたのか。
一方、演出は手堅く、サスペンスもたっぷりであった。

街並みの色彩のトーンが美しい。それと変わった建物がたまに登場するのも面白かった(銀行家の家とか)。
ただ、どうもシックリしないのは主人公たちがドイツ人の設定なのに英語喋っていることだ。時代設定が現代で国際情勢を扱い、様々な国の人間が登場するのにsign02である。字幕は「ミヒャエル」ってドイツ語読みなのに役者はは「マイケル」って言ってるし。
別に時代ものとか、家族劇だったらあんまり気にならないと思うのだが。

ところで、敵方で目を付けた奴を取り込み、懐柔したり脅したりすかしたりして内部情報を得るというのは、日本の公安がよくやる手段と同じでしょうかな(^^?)


ホフマン度:10点
驚愕のラスト度:9点

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