「ロベルタ・マメリ&ラ・ヴェネクシアーナ~ある夜に」:モダン古楽か、バロック歌謡か
「ポッペーア」東京公演の翌日に行われたR・マメリのソロ・コンサート。
連チャンだったせいか、前回書いたポッペアと記憶がごっちゃになってしまった。NHK-BSの番組収録が行われていたのはこちらの方だし、あと、ジャズっぽいコントラバスが……と書いたのもこの日のこと。ボケております(*_*;
やはり、すぐ書かないともう忘れちゃってダメですなー。ツイッターで速攻で報告するだけにしようかしらん。
この日は満員御礼だったもよう。プログラム内容はモンテヴェルディと後輩の作曲家たちの曲だ。サンチェス、フォンティ、カヴァッリなど。
楽器の方は前夜と同じメンツで、器楽曲も数曲挟まれていたのでアンサンブルとしてじっくりとよく聞くことができた。
聞きどころはメールラの「子守唄によせた宗教的なカンツォネッタ」、モンテヴェルディ「アリアンナの嘆き」、「ニンフの嘆き」だっだろうか。
メールラの曲はマリアが幼子イエスを抱きながら歌うという内容で、彼女の十八番。ハープとテオルボだけとなった部分が何やら不思議な響きだった。この日も前日も目立たないが、ハープの女性の縁の下の力持ち度も高かったと思う。
「アリアンナ」は波多野睦美が歌ったのを聞いたのもまだ記憶に新しいが、感情の起伏を露わにした波多野ヴァージョンに比べ、滑らかな語りを主にした感触であった。
「ニンフ~」がコントラバスが爪弾きでジャズっぽかった曲ですね、はい(^^ゞ ここまで来るともうバロック歌謡という領域に入っているといえよう。
フォンティの「エリンナの涙」は、器楽が現代曲っぽい印象だった。ちょっと変わっている。(過去の公演でもこの曲やってましたな)
アンコールはパーセルとヘンデル。パーセルも、彼女が歌うとマメリ節になってしまうのであった。以前はそれほどでもなかったように思うが、今回そういう傾向が強くなっているようだった。様々な作曲家を自らの領域へと引き寄せてしまうのは、魅力であると共にどこへ行くのか(?_?)と言いたくなる気もする。
もっとも、元々そういう資質の歌手なんでしょうなあ。
ともあれ、聞けて大満足なコンサートであった。
一人やたら大声でヒステリックなまでに「ブラボー」を連発している人物がいてうるさかった。そこの部分はTV放映の時はカットしてもらいたいもんである(@∀@)
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