「前田りり子リサイタル 趣味の和合」:イタリア気質にご用心
前田りり子がフルートを吹きまくり、かつ曲間解説で喋りまくるシリーズ、今回は「1723年から1732年までという9年間にパリで出版された音楽」というニッチな範囲のプログラムである。この間にかつては対立的とされたフランス様式とイタリア様式の「趣味の和合」を試みた作品が多く出版されたとのこと。
ガンバ平尾雅子、チェンバロ上尾直毅が共演。
登場するは、ボワモルティエ、モンテクレール、クープラン、ブラヴェ、そしてドイツ人だけどブラウンであった。
モンテクレールは細かい楽章が次々と続き、それを押しまくるような勢いで演奏するりり子女史はまさに力技一本と言いたくなるほどだった。
元々はヴァイオリンのソナタだが、フルートでも吹けるように作られたルクレール作品、これも引き付けるものがあり。ブラウン(弟)というのは初めて聞いたかな(^^?)地味だけで良曲だった。
9年の間に名作曲家、名曲がひしめきあい、パリはそれを支える文化の地だったのだなと納得。それも二つの様式がぶつかり合った時代ゆえだろうか。
やはり今回もりり子トークは爆発 フルートはフランスが最先端で、ヴァイオリンはイタリア産なのでフランス人は敬遠した--なんて話の時はまだよかった。そのうちイタリア男の気質の話題になって、イタリア行った時に天気が良かったので公園で昼寝をしていたら、いつの間にか隣に男が並んで横たわっていて口説かれた……って、なんですか、そりゃ(@_@;) 公園で寝てる女まで口説くイタリア男もなんだが、異国の野外で昼寝するりり子女史も大したもんである。もちろん会場は爆笑であった。
関係ないけど、平尾女史と共にお二人ともドレスが美しゅうございましたわ。
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