« バッハ・コレギウム・ジャパン第110回定期演奏会:イタリア帰りのすごい奴 | トップページ | 「アマンディーヌ・ベイエ&アンサンブル・リ・インコーニティ」:新たな一派登場 »

2014年12月21日 (日)

「デビルズ・ノット」:今、そこにいる悪魔

141221
監督:アトム・エゴヤン
出演:コリン・ファース
米国2013年

米国で20年前に実際に起こった子ども3人の殺害事件を描いた実録風作品。ヘビメタのファンである若者たちが逮捕されたが、冤罪の可能性が極めて高いとのことで、あちらではかなり有名な事件らしい。

子どもの中の一人の母親と、弁護側の調査員の二つの視点から描かれる。
田舎町で騒がしい音楽に熱狂し異様なファッションやスタイルに拘泥する若者たちは異分子であり、「魔女狩り」の様相を呈する。
しかし、被害者の子どもの周囲にも疑わしい人間は複数いて、件の母親は常に引っ掛かりを感じている。
調査員の方では、調べると曖昧な点や警察の手抜きかと思える状況が多く出てくる。しかし、それらは裁判で無視されてしまう。

作中で気になったのはこの、コリン・ファース演じる調査員である。なぜ手弁当で事件に関わろうとしたのか曖昧でよく分からない。裁判が不当であると憤った正義感punchから、というのならまだ納得いくのだが、美術品の競売に参加しているところとか、妻と離婚したばかりとか、思わせぶりな場面を出してきて、何かありそうに見せて最後まで何もないのだ。

母親からの描写と並行させて、内と外の双方から事件を描こうという意図だと考えられるが、結局のところ視点が定まらぬまま消化不良に終わってしまったのだった。
陰鬱な川や森の雰囲気の描写はいいんだけどね……。

リース・ウィザースプーンが、事件に巻き込まれた平凡な母親(いわゆる白人貧困層の)を力演。
犯人とされた若者のうち主犯格のダミアン(これ本名なの?名前が不吉過ぎ!もう一人はジェイソンだもんなあ)役のジェームズ・ウィリアム・ハムリックは美形shine そのうち人気出そうである。
なお、デイン・デハーンという若手役者が人気上昇中upらしいが、ほんのチョイ役なので彼を目当てに見るのはやめた方がいいと思いま~す。


実録犯罪ドラマ度:7点
法廷ドラマ度:5点


|

« バッハ・コレギウム・ジャパン第110回定期演奏会:イタリア帰りのすごい奴 | トップページ | 「アマンディーヌ・ベイエ&アンサンブル・リ・インコーニティ」:新たな一派登場 »

コメント

昨年度日本インターネット映画大賞に投票頂きましてありがとうございます。今年は20日より投票を開始しました。一部改正しましたので概要(http://bit.ly/1x6OlzL)を読んで頂きまして締切の1月22日までに投票のほどよろしくお願い致します。

投稿: 日本インターネット運営委員会 | 2014年12月26日 (金) 00時53分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/82416/60843168

この記事へのトラックバック一覧です: 「デビルズ・ノット」:今、そこにいる悪魔:

« バッハ・コレギウム・ジャパン第110回定期演奏会:イタリア帰りのすごい奴 | トップページ | 「アマンディーヌ・ベイエ&アンサンブル・リ・インコーニティ」:新たな一派登場 »