「コンチェルトの夕べ」:バロックに華咲く協奏曲
演奏:アンサンブル・レ・ナシオン
会場:日本福音ルーテル東京教会
2014年11月14日
「木の器」企画のコンサート、今回は人数が計9人とやや大きめ編成のアンサンブル・レ・ナシオンである。
タイトル通り協奏曲尽くし、しかも色々な楽器が中心となるものを次々と聞かせてくれた。
ヴィオラ、リコーダー、ヴァイオリン、さらにヴァイオリンとチェロ、同じくリコーダー&ガンバなんてのも。テレマン、ヴィヴァルディ、バッハの作品である。
ガイジン部隊では初めて見た(聞いた)ヴィオラのアダム・レーマー。とにかく背が高くて小柄な女性メンバーと並ぶと30センチメートルぐらい違う。テレマンのヴィオラ協奏曲は外見通りの力技で、実に聞きごたえあった。普段は陰に控えてる楽器だが、力強くドーン
と出る時は出るぞっ!と言わん如くだ。
宇治川氏も負けじとヴィヴァルディのリコーダー協奏曲で妙技を発揮。
また、同じ作曲家のヴァイオリンとチェロのための協奏曲では2つの楽器の掛け合いが楽しかった。
バッハ先生は定番ヴァイオリン協奏曲。ヴァイオリンだけでなく、なぜか通奏低音(特にコントラバス)が冴えてて、耳を引き付けられた。
残念だったのは、チェンバロだけスポットライトが当たる曲がなかった事。今回、通底に徹していた福間彩女史はぜひ次は主役を張る曲をお願いしたい。
派手なところはないが、地道に音楽を聴く喜びを感じさせるコンサートだった。また次回を楽しみにしておりますよ(^^)
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