「ヴェネツィア! 器楽として奏でられるオペラ」:会場はカサカサでも気分は水上の都
演奏:アンサンブル・リクレアツィオン・ダルカディア
会場:近江楽堂
2015年1月8日
今年の初コンサートはこのグループでありました。おまけに結成10周年ということで。ますますメデタイ\(^o^)/
加えてゲストに朝岡聡が出るせいもあってか、完璧に満員御礼で予備席も出るという賑わいであった。
楽器のためにか暖房が利き過ぎ、加湿器があったようだが、段々のどや鼻の奥がカサカサしてくるのには参ったよ。
今回のテーマは「ヴェネツィア」で、当地に縁が深い作曲家を集めた内容。さらに楽器があたかもオペラのように「歌う」曲を選んでいる。
古いところではアルビノーニ、ヴィヴァルディ。プラッティという人は初めて聞いたかな。さらにポルポラ、ガルッピ--この二人は声楽の人というイメージだったので、器楽アンサンブル用作品を書いていたというのに驚いた。もっとも二人ともその作品数は少ないそうだ。
ガルッピの方は、渡邊孝が楽譜を必死で探してスウェーデンの大学図書館で発掘したとのことである。
気に入ったのはポルポラのトリオソナタ。劇的な流れがあって盛り上がる曲だ。ガルッピはちょっと私の守備範囲的には時代が新し過ぎた感じである(^^ゞ
次のCDはガルッピを録音するとのことで(朝岡氏が「あさってから録音開始」と強調)アンコールもこの作曲家だった。
トリはヴィヴァルディの「ラ・フォリア」来ましたっ 過度に激情に走らず的確なコントロールと抑制を利かし、しかし盛り上げるところはズイッと盛り上げるスタイルで、会場はやんやの喝采だった。
朝岡氏は、普段コンサートでほとんど喋らない松永綾子や山口幸恵にもインタビューしようとしたが、二人とも逃げようと(?)後退していくのには笑った(*^_^*)
懸田貴嗣はマイクを向けられて普通の対応、渡邊孝となると喋り足りないように見受けられた。
ともあれこれからまた十年後もアンサンブルを続けていてくだせえ
近江楽堂初の試みであろうか、演奏中に壁にヴェネツィアの風景や図版を投影していて、気分はすっかりヴェネツィア!であった。ただ、その映像が途中でモノクロになったりカラーになったりしたのは謎であるが。
「テアトロ・ラ・フェニーチェ、今宵オペラの幕が開く~
」……あ、また大貫妙子歌っちゃった(^<^)
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