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2015年2月 7日 (土)

「ベイマックス」(2D吹替版):ベイマックスのお腹にあの人を思い出す

150207
監督:ドン・ホール、クリス・ウィリアムズ
米国2014年

元々は見ようという気は全くなかったのだが、正月に家でゴロゴロしていても健康に良くないということで、ご近所のシネコンに見に行った。本当は字幕版にしたかったのを、そのためには遠くの映画館へ遠征しなければならないので妥協した。

「アナ雪」が女子仕様ならば、次回作のこれは男の子向けと、ちゃんとターゲットを決めて作っているみたい。予告だけ見ているとそんな風にはとても思えないが(「ハートウォーミング」系かと勘違いしそう)、実際はロボットのベイマックスを中心として謎の怪人やらアクションやら戦闘やら戦隊風設定など満載なのだった。

そのせいか日本でもあの「妖怪ウォッチ」を抜いて興行成績1位を独走。ラセター体制のディズニー強し(!o!)の感をますます強めたのである。

個性様々な「戦隊」仲間の得意技を生かして、次から次へと流れるように繰り出される戦闘とアクションがあくまでも中心。「怪人」が実は主人公と相似形であるというようなダークサイドについてはあまり深く突っ込まれなかったのは残念だった。そこまで求めるのは贅沢かね。
もっとも、ラスト近くでは泣いちまいましたよ(T^T)

ということで、結論は予想より面白かったけど、「好き」という程ではなかった。ただ、ケアロボットとしてのベイマックスみたいなヤツはぜひ一つ欲しい。ついでに掃除と洗濯もしてもらえるとすごく嬉しいぞ。
でも、仕事から帰ってきて冷蔵庫をゴソゴソ漁っていると、ムクリとヤツが起き上がってきて「また飲むのですか。今日は休肝日と決めたのではなかったのですか」とか言われそう(~_~;)

舞台が東京もどきの架空都市ということで、「鍋」とか「もつ焼き」みたいな怪しい看板や変な商店が多数登場する。主人公の部屋の窓から見える空に電線と電柱まであるのには笑ってしまった。そんなとこまで描かなくともよろしい<(`^´)>

空飛ぶ場面は楽しかった。似たような場面は過去の映画でも描かれてきたけど、カメラワークに当たる部分がうまくて、本当に飛んでる気分になれた。街や海など風景も美しい。
ただ、エンドクレジット後のオマケ場面については、吹替えだとあまり意味がない。加えて、アメコミ・ファンではない一般の観客にはそもそも訳が分からないんじゃないのか?

それから、原題と邦題が異なることから、なんと字幕版ではラストのキメ言葉が消去されているとか(!o!)→リンク先を見よ。
加えてベイマックスに言うケア終了の言葉も違うそうな。ムムム

冒頭の短編アニメについては、「犬にあんなもの食べさせていいのか(?_?)」などという疑問や抗議を多数見かけた。
私は、件のカップルが結局身体に悪そうな食生活(脂肪分大量な)になってしまったのかと、甚だしく遺憾に感じたのであったよ。


さて、NHKでラセターとピクサー・スタジオに取材した番組で、このアニメ製作中のところを紹介していた。スタッフのミーティングでラセターがベイマックスの動作を真似してやる場面があって、そのラセターの体型が、まるで型取りしたかのようにベイマックスそっくりにプックリしていたのであった……。


戦闘度:8点
ケア度:5点

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