「薄氷の殺人」:ラーメンに指を入れるのは禁止!
監督:ディアオ・イーナン
出演:リャオ・ファン
中国・香港2014年
中国映画に新しい才能出現みたいなあおり文句につられて行ってきた。刑事(元)が主人公のノワール系のサスペンス・ミステリーらしい。おまけにベルリン映画祭で賞を二つも獲得しているではないか。期待しちゃうのよ(@∀@)
結果から言うと、大いに期待外れだった しかも見た後から時間が経つにつれて段々と腹が立ってくるような類の映画である。
事件は二つの時期に分かれている。1999年にバラバラ死体事件が発生。主人公の刑事はその捜査の途中で銃撃戦となり、負傷して警察を辞める。
5年後にまた似たような事件が起こり、男はまたそれに首を突っ込むのであった。
映像の色彩設計が強烈である。一歩間違えばグロテスクに転んでしまいそうな派手さ。また、トンネルを抜けると雪だったかと思うと、カメラがフラフラしてその結果……の場面は映像マジックで驚く。
風呂やら観覧車やら、その他映像的にはすごいものが次々現れるのだが、さてお話の方は……
主人公はいい気な小学生みたい。しかもズルっこい奴だ。その言動は「運命の女」に付きまとい、弱みに付け込んで搾取しているも同然。他の「男」と何が違うんだ?
犯人を警察に売り渡して(も同然だよね)おきながら、陰から警官たちを花火で攻撃する(も同然だよね)。
権力にすり寄りながら、その実おれは本当は権力に屈しないし常識なんか無視だぜポーズを取っているヤツは、現実の世界にもゴマンといるが、休日に金を払ってそんな人間を肯定している映画を見たいとは思わないのだ。
いくら映像でカッコつけても誤魔化されんぞ。ダメなものはダメ
「運命の女」については、あ~男はこういう女が好きなのね(-_-)以外の感想は出て来ない。「ハードボイルドは男のハーレクイン・ロマンス」と喝破した斉藤美奈子の言を思い出してしまう。
主人公の元同僚(上司?)がサッカー選手のカズに似てるかな?っと(^・^)
運命の女度:5点
女の運命度:3点
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