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2015年3月 1日 (日)

「テレマンとバッハ父子」:父さんバッハ奮闘す

150301
演奏:有田正広&千代子、吉崎恭佳
会場:松明堂音楽ホール
2015年2月21日

恒例、春先にこじんまりした松明堂ホールで行われる有田正広のコンサートである。
今年は、「テレマンとバッハ父子」というから、さぞテレマンについて得意の笛トークが聞ける--かと思ったら、作品演奏は一曲だけ。後は彼が名付け親となったカール・フィリップ・エマヌエル・バッハとさらに父バッハと兄のヴィルヘルム・フリーデマンが中心なのだった。

この3人について、有田氏の笛トークが炸裂impact 知識と仮説を取り混ぜて、1947年の父バッハのフリードリヒ大王の宮廷訪問は、才能に恵まれながら不遇だったW・フリーデマンの就職活動のためではないかとの推論を披露したのである。(その旅にはフリーデマンも同行していたそうな)
その証拠に大王取り巻きの音楽家たち(クヴァンツなど)に自作曲を贈っているとのこと。

そして、ホ長調の曲は優雅でフワフワした感じだがフルートで吹くには非常に難しい、などと言いながら、その父バッハがゴマすりのためにプレゼントしたホ長調のフルート・ソナタや、或いはカール・フィリップのトリオ・ソナタを吹いたのであった。
それにしても、涙ぐましいバッハとーさんの努力ではないか。それを知ると余計に曲のありがたさが身にしみるようであったよ(*^。^*)

兄バッハの曲も二曲。片方は千代子夫人によるチェンバロ独奏曲だった。

二本のフルートが登場する曲があるということで、この日はお弟子さん(?)の吉崎恭佳という若い女性奏者が登場。若さに似合わぬ沈着堅実な演奏で、有田氏と畳み掛けるような掛け合いrecycleを披露してくれた。
特に兄バッハの二重奏曲では日本の笛の音が付かず離れず競うように繰り広げられたのだった。聞いていて思わずため息が出た。
アンコールはテレマンと、弟バッハの1770年の曲集より。

古典派寄りのプログラムだったので個人的には守備範囲外の所が多かったけど、充実したコンサートでした。また来年もよろしく(^^)/~~~


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