「ジャッジ 裁かれる判事」:父よあなたは弱かった(泣)
監督:デヴィッド・ドブキン
出演:ロバート・ダウニー・Jr、ロバート・デュヴァル
米国2014年
ロバート・デュヴァルの父が判事、ロバート・ダウニー・Jrの息子が弁護士、でもって父親に殺人の嫌疑が(!o!)--ってことで、ガチな法廷ドラマを期待して見に行ってまいりました。
その長さ142分 手に汗握る法廷場面の連続
あっと驚くどんでん返し多数……のはずだったんだけどねえ(;一_一)
若くして家を飛び出して後に売れっ子弁護士となった息子に対し、父親は田舎町で数十年間判事を続ける頑固者。しかし、母親の葬式に出るために久しぶりに帰郷したはいいが、なんと父が殺人容疑をかけられる羽目に。
成り行きで父の弁護をすることになるが、長年の確執は収まらないのであった。
まあ、結局二人は似た者同士で、息子は父に認めてもらいたかっただけなのよ--と結論を言ったら身もふたもない。なんでこんなに長尺になってしまったのかと言うと、父親だけでなく兄や弟とも色々あって、家族の隠された過去がズルズルと明るみに……という次第である。
法廷ものというよりは家族ドラマなのであった。それも長過ぎて焦点がボケてしまい、もう何があっても驚かない境地に達してしまうのだ。
これだったら、TVドラマのミニシリーズでやってくれた方が良かったんじゃないかと思うほどだ。
見ごたえはあったけど、ラストのボートの場面は蛇足としか思えなかった。
ロバート・ダウニー・Jrは製作者としても名を連ねていて、彼はR・デュヴァルと親子を演じたのかったかなー、なんて思ってしまった。
そして、その甲斐はあった デュヴァルは見事オスカーの助演男優賞にノミネートされたのである。もっとも大本命のJ・K・シモンズが強すぎて、受賞までには至らなかった。残念であ~る(ーー;)
他の助演陣も兄役ヴィンセント・ドノフリオ、検事役ビリー・ボブ・ソーントン、元カノ役ヴェラ・ファーミガなど、みな達者な演技で支えていた。
法廷場面:3割
家族の確執:6割
その他:1割
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