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2015年5月19日 (火)

「他人の墓の中に立ち」

150519
著者:イアン・ランキン
早川書房2015年(ポケットミステリ)

ジョン・リーバス警部シリーズ、よもやの復活!
えっ(!o!)リーバスって定年退職したんじゃないのsign02

スコットランドの「国民的警察小説」(←この形容は本当か?)の主人公は前作でめでたく定年退職したはずだった。しかし、往生際悪く「重大犯罪事件再調査班」という部署に所属--といっても正式な捜査員ではなく嘱託みたいなものか。

となると、思い浮かべるのはM・コナリーの「ハリー・ボッシュ」シリーズである。こちらでは、一旦警察を退職して私立探偵になった主人公が再び復職し、迷宮入りになった事件(いわゆる「コールドケース」)を扱う担当になるのであった。
これによく似ているではないか。

イアン・ランキンは別の警察シリーズを書き始めたが、うまく行かないので再びリーバスを引っ張り出したんじゃないの……なんて疑念も浮かんでしまう。
その証拠に、そちらのシリーズの主人公がリーバスの敵役となって彼をチクチクといびるのであった。

事件は少女の失踪事件再調査から、とある幹線道路沿いに起こった連続殺人の疑いへと発展する。その道路を行ったり来たりする描写がかなり長い。(酒の蒸留所を通るたびに一礼するのは何故?)
元の部下のシボーンも登場して、再びリーバスに引っ張り回される。

彼は歳を取るとともにますますイヤなオヤヂimpactになってきているようだ。気にくわない上司のホッチキスを隠すって、こりゃ小学生か?
捜査も強引である。昔はこれほどじゃなかったような? 結局のところ、よくよく考えると確たる証拠なしに力技で事件を解決してしまったとしか思えない。

ハリー・ボッシュの方は定年延長でまだ現役の刑事として働いているようなので、同様にリーバスもまだまだ活躍するらしい。

これを読み終わったと思ったら、もう一つのシリーズ「警部補マルコム・フォックス」の2作目『偽りの果実』(こちらの方が原作の刊行は早い)も書店に並んでいた。
なんてこったい\(◎o◎)/! ファンには暮と正月がいっぺんに来たようなもんだ。早川さん、新潮さん、これからもよろしくお願いしま~す(^人^)

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