「コレッリとリュリへのオマージュ」:先輩、萌えてもエエですか
演奏:天野寿彦、石井弓奈、平尾雅子、石川由香理
会場:近江楽堂
2015年6月10日
フランソワ・クープランの「コレッリ賛」「リュリ賛」は録音が結構出ていて、私も複数持っている。初めて聞いたのはクイケン兄弟のものだったろうか。(ちょっとうろ覚え)それぞれ楽章ごとに表題が付いていて、その朗読が入っているのが常である。正直、朗読部分はあまりちゃんと読んでない事が多かった。輸入盤で買うことがほとんどで訳(英語の)がついてないし。
この二つの作品を中心にしたコンサートだが、タイトルになっている作曲家であるコレッリの室内ソナタと、リュリのトリオ曲も合わせて演奏するという趣向である。
さすがに朗読はなかったが、プログラムに訳と子細な解説が書かれているので、内容がよーく理解できた。
「コレッリ賛」はクープランが自らのコレッリ萌えそしてイタリア趣味を、公に1724年に告白したものであった。
そして翌年の「リュリ賛」はやはりリュリ萌え宣言と共に、フランス趣味とイタリア趣味を融合する過程を二人の先輩作曲家を「対決」させるという設定で音楽で示すものであったのだ。
今までいい加減に聞いてきてすいませんm(__)m 先輩二人へのクープランの萌え、ヒシと感じました。
さらに後輩作曲家にしてクープランの理想を体現したという、ルクレールのソナタも演奏された。通奏低音なしの2つのバイオリンによる曲で、天野氏と石井女史の熱演には思わず場内ため息がもれたのであった。
演奏に文句なく楽しめたが、楽器の保護のためか会場が寒くなったり暑くなったりしたのにはいささか参りました(@_@;)
それにしても、オペラシティには10日間ぐらいに4回も通ってしまった。定期券買おうかしらん(^<^)
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