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2015年7月27日 (月)

ヘンデル オペラ「フラーヴィオ」:能あるバカ殿は知恵を隠す

150727
主催:日本ヘンデル協会
音楽監督・演出:原雅巳
会場:東京文化会館小ホール
2015年7月17日

日本ヘンデル協会のオペラ上演はもう数回行っている。一番最近見た(聞いた)のは『パルテノペ』でしたな。
今回もこれまで全く知らなかったヘンデル作品、なんでもヘンデル先生の10番目のオペラだそうである。

タイトルは中世の北イタリア、ロンゴバルドの実在したという国王の名である。その宮廷に二組のカップルあり、彼らを巡って涙あり、笑いあり、ドロドロの復讐劇あれば愁嘆場もあり、という盛だくさんな内容。しかし、ラストは喜劇っぽいハッピーエンドを迎える。
いかにもヘンデル作品らしく、登場するはどーしようもない男たち。そして振り回されつつも健気な女性陣なのであった。

小ホールのステージだからあまり広くはない。オーケストラは11人、右側に陣取っている(女性率高し)。歌手は奥から出入りしてはジェスチャーを付けて歌う--という形式なので、あまり広いスペースは必要ないのだった。

原女史が指揮者として舞台に登場したが、進行の全体的なキューを出しているという様子で、器楽の方はコンミスの大西律子が仕切っているようだった。
演奏はヘンデル先生特有というか、あの煽り立てるような曲調を完璧に聞かせてくれた。先日の二期会の『ジューリオ・チェーザレ』で不満だったのはこの点だったのだdownと、この日のオーケストラを聞いて気付いたのである。

時にはわざと歌唱を逆なでるような曲もあって、歌手は歌いにくくないのか(?_?)といかにもシロート風に思っちゃったりして。
特に2幕の途中あたりのアリア(確か休憩直前かな)で、上杉清仁が恐ろしく速いテンポでそんなオーケストラと競うように歌いきったのは感動だったfuji さすが上杉氏、絶好調。

もう一人の若手カウンターテナー村松稔之はタイトルロール。この日初めて聞いたけど、すごい高音まで出していてビックリである。今後の活躍に大いに期待notesでしょう。
ただ、白塗りなんで素顔が全く分からなかったのは残念。しかしこの王様、見れば見るほど志村けんのバカ殿様を連想しちゃうんでなんとかしてくれい(@_@;)
エミーリア役の加藤千春も、ジュリエットみたいな役回りで大いに盛り上げてくれた。

ところで素朴な疑問なのだが、アリアが終わるたびに定番の拍手が、この日は入らなかったのはなぜ(?_?) そういう方針なのかしらん?

自由席だったので、小ホール入口前の急な斜面に並ばされたのは参った。気を抜くと転げ落ちたりするかも(^O^)

奇をてらった演出ではなく、正調ヘンデル・オペラを楽しめました。また次回もよろしくお願いしまーす。

なぜか帰りは方々で電車が遅れたり止まってたりしていた。別ルートを取ったら、却って遅くなってしまい、しかもとっくに復旧していたとゆう……トホホ(+o+)疲れたです。


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