「グラン・モテの系譜」:歴代「副」実力比べ
演奏:コントラポント&フォンス・フローリス
会場:石橋メモリアルホール
2015年8月2日
花井哲郎が指揮する合唱隊フォンス・フローリスとコントラポントの定期演奏会、今回はフランス宮廷礼拝堂で演奏された宗教曲グラン・モテを特集だ。礼拝堂の「副楽長」だった4人の作曲家の作品を演奏した。なぜに「副楽長」かというと、「楽長」とは実は名誉職だったので、本当のトップは「副」の方だったそうな。知らなかった!
その4人はデュ・モン、ド・ラランド、カンプラ、モンドンヴィルで、この順番の通り時代順のプログラムだった。
ルネサンス期のポリフォニーの影響が感じられるデュ・モンから、いかにもフランス風の壮麗さを歌い上げるド・ラランド、カンプラ--。
そして、古典派に近いモンドンヴィルとなると、もはやフランスらしさが薄れる方向に進むのが興味深いところである。
で、私個人はデュ・モンが一番良かったかなあ、と思ったのであります(^_^;)
「バビロンの流れのほとりで」の最後の合唱は、器楽と共に大きなうねりのようなものを感じさせた。
普段、あまり聞かない大編成の合唱もこうして聞くと心地よい。会場も適度な広さだったせいもあるだろう。
ステージに近い座席に座ってみたら、テオルボの音がよく聞こえた。
チラシの方では独唱者に入っていた花井尚美女史が突如お休みで別の方と交代。どうしたのかしらん。
この日は非常に暑い日でマイッタ(@_@;) 上野駅の周辺は地獄の釜状態、熱風が吹きまくっていたですよ
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