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2015年8月 2日 (日)

「ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス」:引き延ばし作戦で味は薄いがもうけは2倍となるか

150802
監督:フランシス・ローレンス
出演:ジェニファー・ローレンス
米国2014年

原作は三部作なのになぜか映画は四部作(正確には3作目が前後篇に分かれる)になっちゃった「ハンガー・ゲーム」。遂に戦争開始だ~\(◎o◎)/!ってことで、ヒロインのカットニスが闘いまくるのかと思ってたら、当てが外れた。

捕虜の身となったピータを案じて悶々としつつも、なぜか反乱プロモーションビデオの撮影にいそしむのであった。
えっ、闘わないんかいっ
まあ、確かにジャンヌ・ダルクも実際に戦闘に参加したわけではないからねえ……これでいいのだよ(無理やり納得する)

でも、J・ローレンスが溌剌とアクションこなすところが良かったのに、これでは魅力半減ではないかね。残りの場面も、戦中の窮乏生活みたいな描写だし。
代わりに初登場のJ・ムーア扮する反乱区の首相が、演説場面などでさすが史上初の三大映画祭女優賞制覇は伊達ではないっ!(^^)!という貫録を見せつけております。

一方、パッとしなかったのはフィリップ・シーモア・ホフマン。これが遺作ということらしいけど、後篇には登場するのかな(?_?) 撮影終了してなかったと聞いたが。
なんか、演技というよりストーリー上でほとんど絡んでこないのである。後半出せないから、こんな感じになっちゃったのかねと邪推しちゃう。

そもそも無理やり前後篇に引き延ばしたという説もあるぐらいで、確かに密度が薄いのである。「首吊りの木の歌」は良かったけど……。

しかし、ここまで来てしまったらもう後戻りはできない。続編を見るしかないのだよ。是非ともカットニスには大統領と一騎打ちを派手に見せてもらいたいもんだ。


溌剌度:5点
次回に続く度:8点

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