大貫妙子と小松亮太「Tint」:音楽を二乗すると
大貫妙子とタンゴのバンドネオン奏者小松亮太がガップリ四つに組んだCD発売記念のコンサートツァー、その東京公演である。
バックのミュージシャンはター坊の常連ミュージシャンはおらず、小松氏のグループ4人が演奏するという次第。それと、やはりCD同様ピアノの国府弘子が数曲ゲスト参加した。
会場に行ってみたら、かなり後ろの方の席だったので、オペラグラス持ってくれば良かったと後悔したがもう遅いのであった(T_T)
ター坊は最初、調子が上がらなかったようだが、2曲目からは通常運転という様子だった。
小松氏のグループによるインスト曲も全体の半数近くやった。TV主題歌などの仕事も結構やっている人なんですね。知らなかった
私も含む、タンゴをよく知らないター坊ファン(多分客席の大多数)に対して懸命なアピールをし、演奏の方も大熱演だった。ヴァイオリンやコントラバスがパーカッション的な音を出して、リズム面を補強しているのが興味深い。
特に、ピアソラを2曲(「リベルタンゴ」→「五重奏のためのコンチェルト」)連続してやった時は、特に後者の曲は大曲だけあって、客席を引き込む迫力があった。
違うフィールドのプロ同士、ぶつかり合う時の爆発力や衝撃度が二乗となるのを目撃できた思いである。
ウラ話の暴露を小松氏は結構好きみたいで、坂本龍一の「Tango」という曲を取り上げた時は、タイトルと異なって全くタンゴらしい曲ではないので、必死に改造アレンジしまくった、なんて話も出た。それを聞いた坂本龍一は素晴らしいと、メールで「!!!」と三つも付けて寄こしたが、その後に自分の曲と全然違いますねえ、みたいなコメントを付けてきたとか。
アンコールで12月にWOWOWに放映されるドラマの主題歌である新曲をやって終了した。
残念だったのは、なんだか大貫妙子のヴォーカルの音響があまり良くないように聞こえたこと。それとも、気のせい?座席の位置の関係かしらん。
それから、隣に座ってたオヤヂが臭くてマイッタ(@_@;) 風呂入ってくれい。
この日は天気が悪かった。雨の金曜の夜の渋谷
なんて歩きたくもねえ~という感じであるよ。
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