« 福沢宏ヴィオラ・ダ・ガンバ リサイタル「マラン・マレ ヴィオル曲集第3巻」:リュートの行方 | トップページ | 「フリーダ・カーロの遺品 石内都、織るように」:両女並び立つ、はずだったが »

2015年11月 8日 (日)

祝!第26巻発売記念「クリスタル・ドラゴン」全巻イッキ読み

151108a
所沢でコンサートがあった帰り、航空公園駅の書店に寄ってみたら、あしべゆうほの『クリスタル・ドラゴン』(略称「クリドラ」)の新しい巻が平積みになっていて驚愕した。出るとは全く知らなかったからだ。別の書店を見た時はなかったのに……。さすが、やせても枯れてもH林堂であるshine

帯には「7年ぶりの堂々復活!」と書かれている。
確か『悪魔の花嫁』(こちらの連載開始は『クリドラ』よりも早い)の続きを描くために中断していたはずだ。7年も経ってしまったのね。

で、買ってきた26巻を開いてみたのだが、話が全く分からない--というか、ほとんど何も覚えていないのであった。こりゃ、何巻か前から読み直さなくちゃダメだと思ったが、どうも数巻さかのぼったぐらいでは追いつかないような感じだ。
ええい<`ヘ´>それならいっそ最初から読み返してしまえいthunderと思い立って、イッキ読みすることにしたのであった。

引っ張り出してきた第1巻、発行は1982年(昭和57年)だsign01 巻末にある同じ秋田書店のプリンセス・コミックスの広告には『アンジェリク』(木原敏江のだよね)が載ってて懐かしい。さらに『王家の紋章』がまだ9巻目までしか出ていない(!o!) なんてこったい。こりゃ大昔だ。

当時は『ロード・オブ・ザ・リング』の登場やRPGの隆盛などより遥か昔、ファンタジーなぞ一部の好事家にしか受け入れられてなかった時代である。このような正調ファンタジー(小説も含めて)を描いていたのは、他には中山星香ぐらいだろう。よくぞ連載が続いたもんである。
今考えてみると、半分歴史物の要素があったから一般の読者にも受け入れたのか、とも思う。

さて、主人公アリアンロッドの第1巻からの動きを辿ってみよう。(以下、軽いネタバレあり。地名は現代のもの)

アイルランド→ブリテン本島→(大陸への航路の途中でバイキングと)スカンジナビア→アイスランド?(竜の宝物庫へ)→フランス(巫女姫問題発現)→アルプス?(地下で「おっかさま」遭遇)→ローマ(剣闘士修行)→再びアルプス→(ドワーフ王出現して)地下

ローマの件りでは、なんと『テルマエ・ロマエ』よりはるか以前に公衆風呂を描いていたのが判明。ちゃんとヘラで垢をこそげ落としている。
このあたりまではよかったのだが、この後が時間空間が錯綜してくる。

過去の世界→世界樹(庭師出現)→水晶宮→ドワーフの国→海辺の町(行き倒れの女を救う)→常若の国→樫の巨木(小枝を得る)→再びドワーフの国→竜の夢の中

このあたりの一連のストーリーは、連続して読めばなんとか分かるけど、一巻一巻刊行されるたびに読み継いでた時には何が何だかさっぱり理解できなかった。ドワーフ王が与えた水晶の卵(状の物体)は結局何よ?
おまけに、アリアンロッドは子ども体型に戻ってしまい、やたらと高いところから落ちたり水に流されたりして、口から出る言葉は「ぎゃーっ」とか「あれっ」みたいな単語ばかりで、ロクな台詞がないのだ。

151108b

で、晴れて26巻に到達したのだが、初期の濃い絵柄から変化してかなり「薄く」なっている。話を急いで進めるためなのか省略も多いようである。
それと、レギオンが○○○○○になってしまったのにはビックリした。誰がこんな展開を予想しようか。

とはいえ、再開はメデタイfuji ぜひこのままラストまで到達して欲しいものだ。

|

« 福沢宏ヴィオラ・ダ・ガンバ リサイタル「マラン・マレ ヴィオル曲集第3巻」:リュートの行方 | トップページ | 「フリーダ・カーロの遺品 石内都、織るように」:両女並び立つ、はずだったが »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/82416/62637605

この記事へのトラックバック一覧です: 祝!第26巻発売記念「クリスタル・ドラゴン」全巻イッキ読み:

« 福沢宏ヴィオラ・ダ・ガンバ リサイタル「マラン・マレ ヴィオル曲集第3巻」:リュートの行方 | トップページ | 「フリーダ・カーロの遺品 石内都、織るように」:両女並び立つ、はずだったが »