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2015年11月22日 (日)

「室内楽の夕べ ダブルリード楽器の饗宴」:縦笛神降臨

151122
主催:木の器
会場:近江楽堂
2015年11月17日

今宵は縦笛祭りかっ(☆o◎;)と思わず言いたくなる編成のコンサートだ。
オーボエ×2本の他に、リコーダー、ファゴット、チェンバロという布陣である。こりゃ珍しい。

オーボエ担当はお馴染み三宮正満とトーマス・メラナー。そう、あの「涙のオーボエ」事件のメラナー氏であるshine フライブルク・バロック・オーケストラの一員としても来日してましたな。

そしてもう一つのダブルリードであるファゴット奏者は鈴木禎という人。経歴のところに「『伊藤家の食卓』に空缶楽器奏者として出演」とある。空缶楽器……て何(?_?)
リコーダーと鍵盤は定例メンバーの宇治川朝政&福間彩だ。

この編成の曲というのはほとんどないので、他の楽器のための曲を編曲したということだった。
まずは小手先調べというわけではないだろうけど、宇治川氏もオーボエを吹いて、リュリの短い器楽曲から開始。
ボワモルティエの協奏曲、ルイエのリコーダーソナタと続く。後者は宇治川+福田ペア二人だけのソナタ。わざとさわやかな曲を選んだということだった。その理由は、次の曲が濃いせいだからである。

その濃くて熱い曲とはゼレンカのソナタだった。声楽曲の方で有名なゼレンカだが、当時彼がいた宮廷には優れたオーボエ奏者が二人いて、彼らのために書いた曲なのだという。(三宮氏談)
リコーダーが抜けて4人での演奏で、なるほど神技オーボエが炸裂punchという曲だった。オーボエ二本なので神技も二乗である。4つの楽章とも速いbullettrainさらに長いon 
三宮が突撃すればメラナーも負けじと肉迫という感じ。さらに二本に挟まれたファゴットも黙っちゃいねえ~<`ヘ´>とばかりに吹きまくりだ。す、すごい。
ゼレンカのソナタ自体、生で聞けることは滅多にない--というか、録音さえも少ないのでは? 加えて、目の前でバロック・オーボエ二本炸裂というのはさらに聞ける機会はさらに少ない。もう今後、耳にすることは二度とないだろうってなぐらいだ。

怒涛waveのような縦笛アンサンブルが終了すると、会場からはホ~~ッとまるで自分で吹いていたかのようなため息がもれたのであった。

休憩をはさんで次はリコーダーが中心のヴィヴァルディの協奏曲。そして、オーボエ主体のヤニチュのソナタと続いた。こちらは時代的に古典派に入るような人なので、いかにも典雅かつのんびりした印象のリラックスした曲だった。

そして、テレマンの四重奏曲で終了。本来はフルート二本のところをオーボエに変えたとのこと。

アンコールの二曲目として、シャルパンティエのテ・デウムから短い曲をやったが、なんと宇治川氏はオーボエ→ソプラノリコーダー→ソプラニーノリコーダー(だよね?)と、3本も持ち替えて吹いたのであった。アッパレfujiである。

ということで、神技の顕現を目撃できて超が付くぐらい満足できたのだった。しかし、他の古楽系コンサートと重なったせいか、やはり満員とはいかないのが残念であったよ。

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