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2015年11月 1日 (日)

「イタリア歌曲集 優しい森よ」:なぜか回想モードに

151101
歌曲の変容シリーズ第10回
演奏:波多野睦美ほか
会場:王子ホール
2015年10月20日

同名のCDに基づいたコンサート。
私は門外漢なので全く知らなかったのだが、「イタリア歌曲集」というのは声楽家を目指す人にはよく知られた楽譜集らしい。17、18世紀のアリアや歌曲をピアノ伴奏で歌えるように編曲したものとか。
これはそこでお馴染みの曲をオリジナルで歌うというものである。

前半は初期バロック、後半は中・後期バロックの曲、と分けてを取り上げていた。
前半ではやはりモンテヴェルディの「アリアンナの嘆き」が力唱というべき。歌の内容もあいまって、怒涛のように激情が伝わってくる。
チェスティのオペラ『オロンテーア』からの曲もあって、何気に懐かしい。今を去ること××年前、国立音大でこのオペラを上演して、その時に波多野女史は「男装した女奴隷」の役をやってたのを見たのが初めてだったと思う。(この日取り上げた「あのひとに」という曲はその時には歌ってないが)

後半はスカルラッティ祭り--というほどではないけど、A・スカルラッティの曲が大半だった。そして、ヘンデル定番「泣かせてください」で締め。
薄青緑のドレスだったのを休憩後、真紅のドレスで登場した時は会場がざわめいたでしたよtyphoon

波多野女史は昔とかなり歌唱スタイルが違ってきたなあとしみじみ感じた。よりドラマチック度が増してきている。分岐点は、やはりR・マメリと共演した頃か。
ただ、この日はちょっと喉の調子が万全ではない(?_?)という印象も受けた。

通奏低音は西山まりえ(ハープ、チェンバロ)と黒一点の懸田貴嗣(チェロ)で、ごくろーさんでした。
ヴァイオリンの川久保洋子中心の弦楽隊も着実な演奏だった。


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