「アンサンブル・ムジカ・パレッテ」:寂しいオペラシティに熱い演奏
音楽の旅路、バロックからコンテンポラリーへ
演奏:梁益彰、須藤真知子
会場:近江楽堂
2015年12月27日
2015年最後のコンサート鑑賞である。
全く知らないリコーダー&鍵盤の若手コンビだが、どんなもんかと好奇心半分で行ってみた。リコーダーの梁氏は台湾出身とのこと。
二人とも現在アムステルダム音楽院に留学中で、あちらでは何回かコンサートをやっているが日本では初めてだそうである。
古楽面はデュパール、テレマン、ヘンデル、バッハ。梁氏は身振りも大きく勢いよく明快な演奏だった。もっと大きな会場で多人数のアンサンブルで吹いても、決して引けを取らないという感じだ。
テレマンやバッハは超速で吹きまくり圧倒された。
須藤女史はソロでバッハのイタリア協奏曲を披露。こちらも隙なく完成度高い演奏を聞かせてくれた。
サブタイトルにある通り、現代曲のリコーダー独奏も2曲あった。
S・シャリーノと細川俊夫で、前者は元はフルート用の曲らしいが、絶えず細かいタンギングをやりつつ別の音を吹いて入れていくという、驚異的なもの。ひたすら感心しつつ聞いていた。
とはいえ、個人的にはやはり現代曲は超苦手であるよ((+_+))
才能ある人は若い頃にはみな海外留学してしまうので、なかなか若手の演奏を聴く機会は少ない。こうして聞いてみると、才能ある実力派は着実に存在しているのだなあと確認できた。
日本では無名なので客は少なく、そのほとんどは関係者だったもよう。
あと、日曜日なのに開演午後7時半ってのは何故(?_?) 平日だったらまだ分かるけど。クリスマスも過ぎ、大きなコンサートのない休日のオペラシティは閑散として寂しいことこの上なかった(クリスマスツリーは解体作業中)。
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