「室内楽の夕べ バロック音楽の素敵な世界」:バロックとモダンの間には暗くて深い川がある~
演奏:有田正広ほか
会場:東京文化会館小ホール
2016年1月18日
「都民芸術フェスティバル」というのが存在するとは知らなかった。約三か月間にクラシック、演劇、古典芸能の舞台を都の文化事業として開催するらしい。
その中の「室内楽シリーズ」の一つとしてこの日の「室内楽の夕べ」をやるのだった。よく知らずに演奏者4人の顔ぶれでチケットを買った私は、貰ったリーフレットをふむふむという感じで読んでいた。
だが開演時間になってステージに一同が出てきた時、私はギャッ(>O<)と叫びそうになってしまった。
なんと、有田正広の持つフルートが銀色に輝いているではないか あわてて山本徹のチェロの方を見てみると、立派にエンドピンが付いている。そして桐山建志のヴァイオリンにはアゴ当てがあり、弓はモダンのものだった。
つまるところ、チェンバロ(曽根麻矢子)以外はモダン楽器だったのだ
詐欺~(~O~メ)
嘘つきーっ\(-o-)/
お金返せ(*`ε´*)ノ☆
プログラムがテレマン、バッハ、ラモー、ブラヴェで、この演奏者の面子でなんでモダン楽器でやるかねえ。「楽器はモダンでお願いします」とか言われたのか?
しかも、奏法自体は古楽にのっとっていたんだから余計に謎である。まあ皆さん、元々モダンと古楽両刀でやってる方々なので、演奏自体に文句はなかったのだが。
ただ、私は相変わらず熱が下がらず頭がモ~ロ~としていたのと、ショックで内容をよく覚えていないのであった。
ということで、気付いたことだけ列記したい。
やはり、近代的なホールにはモダン楽器の方が合うなあと感じた。音量的にちょうどいい塩梅である。
一方、チェンバロだけ他の楽器に埋もれてしまって単なる「伴奏」風にしか聞こえなかった。どうせだったら、ピアノかフォルテピアノにすればよかったのでは。
ピリオド楽器との差が一番大きかったのはやっぱりフルートだった。
これからは「都民芸術フェスティバル」には要注意である。熱が出てるのを押して行ったのに、もうやってられねえ
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