「室内楽の夕べ バッハとテレマン」:タテのものをヨコにも吹かない
この日の面子は宇治川朝政&福間彩の定例コンビにオーボエ三宮正満、ガンバのジョシュ・チータムで、タテ笛で攻める曲が中心だ。
タイトル通りテレマン4曲に、バッハ先生3曲、そして息子C・P・E・バッハ1曲というプログラムだった。
テレマンはほとんどが4人での演奏で、特に協奏曲ト短調は三宮氏の小技が効いてオーボエが堪能できた。一方、そのオーボエが抜けたリコーダーソナタは、今度は宇治川氏のリコーダーが独壇場の活躍。思わず「テレマンにはタテ笛がよく似合う」とか言いたくなっちゃうのであったよ(^^;)
逆にリコーダーなし息子バッハのオーボエソナタは、明るさがあれどテレマンとは違ってやや重い熟成の味わい。こちらも良かった。
面白い趣向だったのはバッハのトリオソナタホ短調である。原曲はオルガン曲だが、さらに元となったカンタータがあって、そのカンタータのシンフォニアを演奏し、ついでにトリオソナタには使われていないアリアも編曲して演奏したのだった。このアリアがなかなかに甘い二重奏だったけど、ガンバとオーボエでは後者の方がどうしても音が大き響いてしまうのが、少し残念な印象である。
それから忘れてはイカンのが、ガンバ独奏によるパルティータBWV1013。何やらちょっと風変わりな曲の感じで、陰陽が入り混じった複雑なきらめきが近江楽堂のドームに満ちた。
原曲はなんだろうと思ったら、無伴奏フルート曲(息継ぎする所がないので有名な)だったのね。やはりチータム氏、今回も素晴らしい演奏だったですヽ(^o^)丿
二本のタテ笛饗宴、満足できたけど、今回もやや客が少なめだったのが気になった(前回は結構入ってたのに)。次回の9月公演では事前に宣伝したい。
それから、湿気の強い日だったのでエアコンを効かせ過ぎてて、楽器はともかく人間の方はマイッタ(@_@;) カーディガン羽織ったけどそれでも足りぬ。次はもっと厚手の上着を持ってこよう……って、前にも書いたような(^^ゞ 学習能力ゼロよ
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