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2016年6月 6日 (月)

バッハ・コレギウム・ジャパン第118回定期演奏会:殺意と寄付

160606
ルター500プロジェクト2
会場:東京オペラシティ コンサートホール
2016年5月31日

宗教改革500周年を記念する一環のプロジェクトして、コラールカンタータを演奏するシリーズ。前半はオルガン曲も含めて「わが魂は主を崇め」をテーマとした作品で統一されていた。

オルガン曲とカンタータ10番の間に、プレトリウス作曲のやはり同一テーマによるマニフィカトが合唱(無伴奏だったっけ?)によって歌われた。これがかっちりと決まっていて豊かなコーラスの世界が浮かび上がった。日本でこういう曲を明晰に歌えるグループはなかなか見つかるまい、と思うほどである。

BWV10は、バスの歌と執拗に争うようなチェロが入るアリア、そしてアルトとテノールの二重唱ではトランペットが絡み合う--と、楽器と声の関わりが特徴的だった。

後半ではBWV94の冒頭の合唱曲で、演奏がいかにも難しそうなフルート(菅きよみ)が入る。菅女史は後のアルトのアリアでも大活躍であった。
名曲78番では、つんのめるようなリズムのソプラノ&アルトのアリアが聞くたびに面白い。この日のデュエットは松井亜季とロビン・ブレイズだった。

演奏自体は問題なかったが、最後の最後でフライング拍手paperがあったのはいただけなかった。早過ぎる拍手に、鈴木雅明が心なしか残念そうに腕を降ろしたように見えたのは私だけか。私を含めて多くの観客に殺意がひらめいたのは間違いないだろう。

独唱者でよかったのはロビン・ブレイズと櫻田亮だった。終演後に熊本の地震の寄付金を入れる箱を出演者が持っていたのだが、それで私は櫻田氏の箱に入れた。彼は入口のところに立っていたからよかったものの、マサアキ氏は箱を持って挨拶しながらウロウロ歩き回ったので、寄付をしようと財布を開けたまま何人もの客が彼を追いかけるという珍妙な光景が見られたのだった(^o^;)


さて、同じ日同じ時間にお隣の近江楽堂では、辻康介がなんとマラン・マレを歌うという珍しいコンサートが行なわれていたのだ。もしBCJと重なっていなければ絶対行ったのに……。クヤシイッannoy
休憩時間中に近江楽堂の前を通ったので、「すいませーん、ちょっといいですかーっ」と突撃したいところだったが、断念した。残念よ((+_+))


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