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2016年8月 8日 (月)

「ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出」:ロンドンの休日にバッキンガムで朝食を

160808
監督:ジュリアン・ジャロルド
出演:サラ・ガドン
イギリス2015年

サブタイトルが全てを語る。そーなんです! 19歳の若きエリザベス女王が(この頃はまだ「女王」じゃないけど)お忍びで外出してたんですね~ 一説には『ローマの休日』の元ネタになったとか。

エリザベスが妹マーガレットとお忍びでリッツホテルでダンスしたというのは、実際あったことらしい。
事実はそこまでで、この映画の中では奔放なマーガレットが戦勝記念で狂騒状態のロンドンの街中へ逃走してしまい、マーガレットはそれを追いかける。
途中で、PTSDっぽい兵士を巻き込んで、トラファルガー広場、娼館、将校クラブなどなど駆けめぐるのであった。お笑い担当の凸凹将校コンビもちゃんといて、笑いを取る。もちろん泣ける場面もあり。
その間に庶民の様々な暮らしを垣間見るのであったよ。

見ていると思わず「ラブコメ」という言葉が浮かび上がってくる。でも日本の少女マンガの方がこの手の話を描かせたらずっと上手なような気が……。
と、日本の少女マンガの偉大さを感じつつ、無難に始まり無難に終了したのであった。

ともあれ、女王が存命中なのによくこんな話作ったなあという印象だ。日本ではとても無理

ヒロインのサラ・ガトンてどこかで聞いた名前だなあと思ったら、『コズモポリス』で主人公の妻役やってた人だった(『マップ・トゥ・ザ・スターズ』にも出ていた)。ここでは実物に似せるため(?)超美人のオーラは封印のもよう。
マーガレット役のベル・パウリーがイヤミなく演じていてよかった。そして父親ジョージ6世(『英国王のスピーチ』の主人公ですな)が、ルパート・エヴェレットとは見てて全く気付かなかった しかし『アナカン』組二人が同じ人物を演じるとはねえ。二人は互いに似ているわけではないのに。


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