「マネーモンスター」:金と共に去りぬ
監督:ジョディ・フォスター
出演:ジョージ・クルーニー、ジュリア・ロバーツ
米国2016年
ジョディ・フォスターが監督ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツ共演--というだけで、映画ファンの大半が釣れてしまうのではないかという一作。
しかし、その中身は……というと、「TV番組が乗っ取られた~っ」という設定の割には緊張感も衝撃もあまりなかった。
二枚目だがいかにも軽薄っぽい経済番組キャスターにクルーニー(ダンスも披露)、堅実なキャリア一筋のディレクターにロバーツというキャスティングはよくハマってて、二人とも熱演である。だか、いかんせん展開がヌルい。
キャスターの言葉を信じて全財産を失った男が、生放送中に銃と爆弾を持って乗り込んでくる。それだったら、もっと大騒ぎになるんじゃないのか。TV局の重役やらオーナーやらが出てきてもよさそうだけど、現場レベルで全てが決定されてしまうのは謎である。
だって下手したら「殺人生中継」になっちゃうんだよ。
途中からキャスターが「共犯」になってしまう件りは展開として面白いけど、それだったらもっとサスペンスをガンガン盛り上げるか、さもなくばドタバタお笑い路線で突撃すべきだったのでは(^^?)と思った。
その後は二転三転するわけではなし(株価暴落の謎解きはあるけど)、さりとて風刺的なわけでもなし、見てて困ってしまった。
クルーニーとロバーツいいコンビだな、という感慨のみ残るのであった。
投資の話は『マネー・ショート』よりも分かりやすかったような気がする。(単に気のせいかも……(^_^;)
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