「木々との対話 再生をめぐる5つの風景」
東京都美術館開館90周年記念展
会場:東京都美術館
2016年7月26日~10月2日
開館90周年記念と銘打ってはいるものの「ポンピドゥー・センター傑作展」の空いたスペースで併設しているような印象の展覧会である。
木を素材として使った5人の作家の作品を展示している。多くは木彫というよりインスタレーションである。
木材と煉瓦みたいなブロックによる、ワンフロアを占める巨大な作品(國安孝昌)は巨大すぎて上方から見下ろすしかない。(危険ということで内側には入れてもらえなかった)
かと思えば、小さすぎてどこにあるか教えてもらわないと分からないような繊細な作品(須田悦弘)もあった。
一番有名なのは舟越桂(彼の作品のみ撮影禁止)だろう。近年の彼の木像は「聖」というのを超えて、もはやブキミな域に入っているという気が眺めているうちにしてきた。
見てホッとしたのは土屋仁応という人の動物の白っぽい彫像。眼の部分が水晶やクリスタルガラスが入っているのが特徴的である。
鹿や豹の実物大に近いもの、さらに麒麟・ユニコーンなんて空想上の生き物が全く違和感なく並ぶ。一方、ネコや子犬も。子犬はホントに生まれたてみたいでちっこくて可愛い。
どれも神聖なイメージであるが、サッパリアッサリしている。
「ポンピドゥー」の半券があると500円で入れるので、時間がある方はどうぞ。
ただ、順路が分かりにくいのでご注意
←教えてもらわなければ気づかないような場所にある。葉っぱが木彫(?)作品。
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