「ミモザの島に消えた母」:母を求めて30年
監督:フランソワ・ファヴラ
出演:ロラン・ラフィット
フランス2015年
この映画、まったくノーチェックだったのだが、『生きうつしのプリマ』と同じような話でしかもこちらの方が面白い、という他人の感想があったので、気になって見に行くことにした。
妻子に逃げられたばかりの男が、30年前の子どもの頃に亡くなった母親の死を探ることに熱中し始める。あまりに熱中し過ぎて、事故を起こしたり、自分の娘に当たり散らしたり、勘当されたりして、仲の良い妹も引いてしまう。
謎がズルズルと出てくるのでサスペンスが盛り上がるというわけではない。メリハリないので長く感じてしまう。その間、主人公は母が死んだ別荘のある島を行き来しつつ、暴走したりカンシャクを度々起こすので見てて疲れてしまった。
謎が明かされた後は、兄よりも妹の方が激昂するのは意外だった。彼女もまた兄同様に何か感じていたのか。
家族というものの悪いところと良いところをコワく描いている、と言えるだろう。特に、とある人物の本性が分かる件りは家族不信になりそうだ。
そういう所を含めて、確かに『プリマ』とよく似ている。
父親が母について秘密を持っていて隠している。子どもがそれを探る。そして、男性の肉親同士のケンカ(身体的な)がある。--という点まで一致するのだ。
ただ、タッチは全く異なるので言われてみないと気にならなかったかも。
で、どちらが面白かったかというと……うーむ(=_=)どっちもなあ、というのが結論であった。
妹役のメラニー・ロランは人気がある人なのか? チラシや広告では写真が大きく使われているが、時間的にはそれほど登場するわけではないのでご注意。
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