「イレブン・ミニッツ」:退屈な人生も何回も繰り返せば面白くなるだろうか
監督:イエジー・スコリモフスキ
出演:リチャード・ドーマー
ポーランド・アイルランド(2015)
スコリモフスキ監督の新作はその題名通り、とある「11分間」の間に起こった出来事だけを切り取ってを多数の人物ごとに繰り返し描くというものである。
同じように、限定された時間を幾つかの視点から繰り返していくというのはさほど珍しくない手法であるが、11分間という時間の短さと視点をもつ人物の多さを考えると、かなりユニークだと言えるだろう。
その11分間を体験するのは11人と一匹(の犬)である。バラバラに始まる彼らの夕方5時、少しずつそれぞれに進んでいきながら、最後に一点に集束する。
街の上を低空飛行する旅客機や、巨大なノイズや、正体不明の黒い印が不安をかきたてる。世界の終末がやってくるのか……(>_<)
ただ、それらの不安を表象するものがコケおどかし--と言って悪ければ、思わせぶりと言おうか。深い意味を持つという訳でもなく、ただ並列的に描かれているだけなのだ。
正直「最後に一体どうなるのか?」という興味を持って見てない限り、各エピソードはやや退屈に感じてしまう。ラスト自体は見る者の予測を超えるものだったけど。
どちらかというと、アトラクション的でありクールでトリッキーな作品である。最初、映画館に入った時に客席が若者ばかりで驚いたのだが、なるほど若いモンはこういうのが好きなのだなあと思ってしまった(^^ゞ
中高年層で満杯だった『トランボ』とか『ニュースの真相』のように、役者の名演が感動を巻き起こし涙を呼ぶ、みたいなのとは対極の世界だ。
監督ももうかなりのトシ(78歳か)なのに、そういう意味では非常に若々しくて驚く。
それと、「女優」役の女優さんは超美人(!o!)で見ていると目がくらむですよ。
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